また、相変わらずの、仕事でパソコン前に座る日々が戻った。
幾度となく呟き、繰り返し自らにも言い聞かせて来た。
人々が作り上げた「常識」という枠の外を、敢て私は歩いて来た。
「結局、それが私の人生なんだ」と。
如何なる病に罹ろうと、本来ある寿命一杯生きるに必要は「希望を抱くこと」。
どんなに小さくても、例え大きくても・・希望を抱き「諦めないこと」
そして、「自身の肉体の強さ」を信じてあげること。
人の肉体は、そんなに柔では無い。
それだけで、血の道は穏やかになり、鼓動も整い、交換・副交感も整う。
そして・・出来ないことを嘆くより・・出来ることを喜ぼう。
今、私は・・1人で・・1人の中を生きている。
希望を抱いて・・
寂しさも、悲しさも、1人で噛みしめ、1人で砕き生きている。
周囲にも、人は誰1人いない。
困ったことに、腹だけは鳴る。
バストバンドの喰いこみに、痒みも感じる。
食べざるを得ないし、風呂にも入りたくなるし、トイレにも行かざるを得なくなる。
掃除もするし、洗濯もしなければならず、ゴミも捨てなければならない。
頬を流れる秋の風だけが、「お前よ、笑顔で生きろよ」と呟いてくれる。
風の中に、チョッピリ冷たい粒が混じり始めて来た。
雨の中、諦めかけていた温かな風も吹いた。
それだけで、私は幸せなのだ。
「影の声」
な~~~んちゃって・・オヤジには似合わないよ~~、
ホラ貝でも吹いてるか、唐草模様の大風呂敷を広げているのがお似合いな人なのよ。
🍂 🍂 🍂
「あ、そう・・この曲、暗い港のブルースっていう曲なの?」
「ホラ、もう音もまともに出てないよ、歳には唇も勝てないね」
「ペットは、息を吹き込むだけでは音は出ないんだよね、唇を震わせないと」
「でもさ、音にならなくても、誰も居ないから思い切り吹けるから良いんじゃない」
「この曲だろう、高校生の時、生活指導部の怖い怖い藤田先生が、もう一度聞かせてくれよ」
って言った曲。
【あの怖い先生が、「早よ、帰らんかい」と怒鳴ることも無く聞き入ってくれたんだよな】
「入ってはいけない天文塔の中だったんだろ、下手なラッパも響くから良いやなぁ」
「でも、友達の誰1人信じようとはしなかった、 あの藤田がぁ・・嘘つけ~~」
「それが、オヤジには悲しく寂しかったんだ」