人は独りと独り | 夢みるバク

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日々、安らかに眠る為に・・如何に生きれば良いか、
恥ずかしながら、この歳になりて漸く気付きました。

世の中、歳を召した人ほど、細かなことから大きなことまでご不満も多いでしょうね。

それだけ、色々な経験や体験をされて来たと言うことかも知れませんね。


歳と共に、春の訪れは特別感が強くなる。


人は独りと独り、そんな独りと独りが出会い、恋が生まれ時に愛となる。

そんな愛も、いずれは終わりが来る。


🎼 独りで寝る時にはよ 膝っ小僧が寒かろう

夜明けの 青さが 教えてくれるだろう

独りもんも いいもんだと 🎼


私は今、そんな日々を送っている。

日本語で朝の挨拶をするのは、小鳥や朝陽や鏡に映る自分だけ。

確かに、母国語を話せないと言う事はストレスともなる。

ただ、今は、日々の喜びや楽しさだけを求め生きている。

私は、既に充分生きた。

後は、贅沢極まりないが、夢見るように、如何に眠るように目を閉じるかだけである。

恐らく最後だろうと思われる手術も終え、そんな身の程知らずな死に向かおうと思う。

若い頃から目指していた形容詞の活用を捩り、
「かろ・かつ・く・い・い・けれ人生」と呼んで来た。

終わり良ければ全て良し。

根が実に臆病な人間で、多くの「終の姿」を見て来たが、
何処かで「あれ程苦しみながら迎えたくはない」という狡さが根底にはあるのだと思う。

父親がそうだった。

より贅沢を言えば、死の数か月前に認知崩落になれればより最高なのだ。

実に、身勝手極まりない望みではあるが、目指したいと思う。



北海道は道北の名寄という場所に「北星集落」という集落がある。

人口1人の集落でもある。

今もご健在だとは思うが、80を過ぎた女性が1人で逞しく生きて居られる。

ご自身だけが食べるだけの20種以上の野菜を育てて居られる。


その方の口癖「やっぱり ここはいいもんね 自然なところがいいのよ」

     


私にはよくわかる。

その方のお考えが、お気持ちが。

一両で走る路線も、2021年3月で廃線となったが、
「仕方ないねぇ、時代だからねぇ」と笑って居られた。

お近くに住む95歳のお友達とのお話が唯一の楽しみだと言う。

その95歳のお友達の女性は言われる。

「ある寿命は生きなくちゃ」と。


「元気なうちは、1人でも離れたくはないのよ、たった1人でもね」
「ここで野菜作って、好きなことをやるのが生きがいだね」


人が生きる上で、日常の幸せを見つけることは実に大切な事。

このオヤジも是非とも見習って、楽しく愉快に暮らしていきたいのです。

その方が唯一富良野から亡きご主人と一緒に買って来て植えたラベンダー、
その花の開花が「楽しみ」だとも言われていましたね。