食べたい物の全てが目の前に並んでいる時人は、苦しみを忘れると言う。そして、今から何をすべきだったかも忘れ「何を食べようか」と考えると言う。そして、亭主のことも、女房のことも、子供のことも忘れ、ついには、あくびが出てしまうと言うが、本当だろうか。人は、常に何かが足りない方が良い。全てが完全に揃うと、人は必ず何かが狂うように出来ているのだ。心も、決して満腹にしてはならない。満腹にした途端、恐怖だけが芽生えてくるからだ。 空港で暇なので書いています。