長男が生まれる前、私達夫婦は8年子どもがいなかった。

結婚5年を過ぎた頃から周囲も気を遣って「子どもはまだ?」なんて面と向かって言う人も激減したし、自分たち夫婦も「もういなくていいかな。」と思うようになって、基礎体温も計らなくなって一年半過ぎた頃、ひょっこり出来たのが長男だった。

自分は既に高齢出産と言われる年に入っていた。

妊娠中は胎動はあったけど、ポコっポコっと蹴ってるな、手を伸ばしてるな位の胎動で、2年後に生まれた定型発達の次男とは違っていた。

次男の時はぐいーんとお腹の中で腕を回してるんだろうな、身体の体制を変えたかな、、という胎動があったのに対して長男はそのような胎動はなかった。

ひと月だけ切迫早産になったけれど、それ以外は至って順調。

約2900gで50cmとほぼ標準で生まれた。

ミルクもよく飲んだが、私は育児書を読んでは「ミルク飲み過ぎじゃない?」と心配だった。

しかし飲み過ぎだからと言って、あげないとずっと泣いてる。そのうち「標準」を気にしないであげようと思い、それからも極めて順調に大きくなった。しかし私が気になっていたことがあった。

生まれた時から目が合いづらい子だった。ミルクをあげてもずっと哺乳瓶を見ている。こちらを見ることはあってもすぐ目を逸らしてしまう。

それが気にはなった。


そして4ヶ月検診。

区の診療センターに行って同じ月例の子が沢山いた。「あれ?うちの子、皆より頭大きい?」と思ったが頭囲は一応正常範囲内に収まっていた。

むしろ「うちの子、頭いいのかも!!」とか思い、ちょっと嬉しかった位だった。

「まだ首がきちんと座ってないわね」と言われたが「頭が大きいからかな」とそれほど気にもしていなかった。

ミルクをいっぱい飲んでいるからか身長も少し高めだった。しかし小さな赤ちゃんもいるし、うちより大きい赤ちゃんもいるし普通かな、とあまり気にもせずBCGを受けて帰宅。

この頃には人見知りもするようになり、私が見えないと大声で泣いたりしていた。

近所のママ友も出来たし、順調だと思っていた。