タイトルでネタバレしておりますが、

 

今回 キックアウトした家賃滞納者の話です。

 

去年の今頃、15歳の娘を連れたシングルファーザー

 

(40代前半)が我が家が経営しているアパートに入居しました。

 

元嫁と娘の親権を争って、やっとこの男性が勝ち取ったらしい。

 

この男性は、アディダス大好きで頭からつま先まで全て

 

アディダスで揃えてたので

 

ここでは 「アディダス氏」と呼びましょう。

 

我が家が経営している中で、一番大きな2ベッドルームのアパートなので

 

家賃もそれなりにしたのですが・・・・・

 

15歳の娘を養っている、ということで

 

政府から結構な金額の補助金が出ていたらしく、

 

家賃は過去10ヶ月間きちんと払われてました。

 

アディダス氏もこの街の工場で頑張って働いてて

 

娘が欲しい物を色々と買ってあげていたらしい・・・・

 

ティーンの娘はこだわりが強く、家の中もいつもキレイに整理整頓されてて、

 

たまに娘が描いた絵を見せてくれたり、飾り立てのクリスマスツリーを

 

見せてくれたりしてました。

 

だから、ずっとおだやかにこの住人とはビジネスが続くと思ってたのですが・・・

 

 

 

娘が16歳になった頃から、彼女の服装が急に変わりました。

 

それまでは普通の学生、って感じだったんですけど

 

急に金髪を真っ黒に染めて、パンク系になっちゃいました。汗

 

そして、アディダス氏と日常的に言い争いをするようになり・・・・

 

怒鳴り声がもうFワードのオンパレードになってしまいました。

 

ついに今年4月頃、娘はボーイフレンドと駆け落ちし

 

高校も中退しちゃったそうです。汗

 

 

奇しくも、アディダス氏の工場が暇な時期になってて

 

彼は一時的にレイオフされてました。

 

また忙しくなったら雇用を戻してくれるのですが、

 

それまでは失業保険で凌ぐしかありません。

 

8月までは失業保険でギリギリ家賃を払い続けてましたが、

 

アディダス氏は娘がいなくなったアパートで一人ぼっちになり、

 

生きていく糧も失い、仕事もなく、廃人のようになってしまいました。汗

 

工場から再雇用の通知があっても、二度と仕事に行かなくなりました。

 

すると、当然 失業保険も打ち切られます。

 

それでも朝からお酒飲んで煙(いろんな)吸いまくって引きこもりになりました。

 

そして、家賃を滞納し始めたのです・・・・・・

 

 

 

旦那の心臓手術騒ぎの真っ最中は、家賃の取り立ては私がやりました。

 

アパートとモーテルの住人たち全員、旦那の手術のことを知ってて

 

私を慰めたり元気づけてくれる人ばかりでした。

 

廃人同様のアディダス氏も、旦那のことに関しては労ってくれたけれど

 

家賃の話となると 今日はお金がない、今日は払えない、の一点張り。

 

今度の金曜日に払う、いや来週の火曜日に伸ばして、と

 

収入の見込みもないのに、支払いを伸ばし伸ばしにされました。

 

もうね、多少の同情はするけれど、こっちだって

 

毎月ローンの支払いや諸々の出費があるので、

 

ただで居座られたら困るんですよ〜〜〜〜〜〜!!!!!

 

 

っていうか、私は女優なので、夫が病気で可哀想な妻を演じて、

 

旦那がこんな状態で私は途方にくれている、

 

あなたが家賃を払ってくれないと本当に困るの!!!!

 

とお涙頂戴話をしまくって食い下がったんですけどね、

 

お金がない相手に何言っても無駄ですよね。涙

 

 

辛かったのは、旦那の見舞いで病院に行くと必ず旦那から

 

「昨日は15号室の家賃、ちゃんと払ってもらえた?」

 

とか

 

「例のアディダス氏はまだ払わないの?」

 

とか毎日 聞かれること!!!!

 

いや、もう、嘘ついてもいずれバレるので、

 

払ってもらえてないことは正直に話しましたよ。

 

すると、旦那もそれが相当ストレスに感じるみたいだったんですよね。

 

ああああああああああああああああああああああああああああ、

 

心臓バイパス手術したばかりの人にこういうストレス与えたくない・・・・

 

でも仕方ありません。

 

5日間の入院の後、退院して3日目で、旦那はこれ以上待っていられなくなり

 

アディダス氏と対峙すべく私の運転で二人でアパートに向かいました。

 

 

旦那は車から降りなくて済むように、

 

私の車をアディダス氏のアパート部屋のドアに横付けし、

 

私は車を降りてドアベルを鳴らしました。

 

アディダス氏はやっぱり廃人のような出で立ちでドアを開け

 

車の助手席にいる旦那を見つけて、びっくりしてました。

 

「あんた、退院したばかりじゃないの?????」って。

 

うちの旦那は滅茶苦茶不機嫌で

 

「誰かさんが家賃滞納してるからおちおちベッドで寝ていられなくてね。

 

こちとら、巨額な手術費用も払わなくちゃいけないから、

 

とにかく家賃を払ってもらわないと本当に困る。

 

払えないのなら、出て行ってもらうしかない。」

 

と言うと、アディダス氏は

 

「でもお金ないし、仕事ないし、行く宛もないし」

 

と繰り返します。

 

更に旦那は、

 

「今まであんたが立ち直れるように何度も仕事を紹介したり斡旋してるのに、

 

何もしないし、動かないし、自分でキックアウトされる選択をしてるのは

 

あんた自身だってわからないのか?」

 

とか、結構きついことを浴びせてました。

 

最終的に、アディダス氏は引っ越しすることを誓いまして、

 

本当の本当に翌日には出ていきました!!!!

 

 

 

やっぱり、私のお涙頂戴話よりも、旦那からの厳しい一言のほうが

 

効果があったんですね〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

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