(2015年8月17日10:27投稿記事)




今から、二十数年前、JR原宿駅から程近い、代々木体育館に、アイスホッケーの試合を見に行ったことが、あります。




当時、西池袋の極真会館総本部に通い、一方では、住んでいた江戸川区の自宅近くに有ったスポーツジムにて、筋力トレーニングを習慣としていた私は…、

アイスホッケーという、

スピードがあり、運動量が激しく、さらには、当たり前にぶつかり合うスポーツに、大変、興味が有りました。











初めて生で見た、アイスホッケーは…、

想像通り、迫力満点で、素早く、目まぐるしく、どんどん引き込まれていきました。














当時の私は、


住んでいた江戸川区から中央・総武直通線で、原宿駅の一つか二つ手前の、千駄ヶ谷駅で行われる、極真会館の全日本選手権大会を、毎年10月に、観戦しに行くのを、総本部道場に通いだす以前からの、自分の中で年一回の一大イベントにしていました。















極真カラテの戦いの凄まじさは、皆さんご存知の通りですが、


極真とは別な、激しいぶつかり合いを見た私は、その日、満足感を得ることが出来ました。














ところで、千駄ヶ谷の極真の大会ですが…、


大会最終日は、閉会式の後、

「会場内に貼ってあるポスターが欲しい方は、どうぞ、剥がしてお持ち帰り下さい。」

と、アナウンスされました。大会を見に来た観客にとっては、大好きな極真グッズをゲット出来ますし、大会スタッフにとっては、撤収が楽なる、一石二鳥でした。





そんな経験が有る私は、代々木体育館でもアイスホッケーの試合はこの日が最終日だったので、帰りの際、出入口で受け付けをしていた、大学アイスホッケー部から強制的に駆り出されたようなスタッフたちに、

「会場内のポスターを剥がして持ち帰っても良いですか?。」

と、笑顔で尋ねると…、

そこに、男女合わせて五・六人立っていたスタッフたちはキョトンとしていましたが…、


唯一、椅子に座って、横向きの前屈みなっていた、男子が…、前屈みから身を起こしながら、


「ほわああぁぁ~??。」


と、前屈みから身を起こしても、体は横向きのまま、首だけ、こちらに向けて、


「どぁめなんじゃあ、ないですかあぁ~?。」


と、言いました。


その態度に、まるで一欠片(ひとかけら)の知性も感じられなかった為、正直、私は直感的に、我が国の将来が心配になりました。












私も、空手道を学んでいるので、少し解ることですが、



運動部はある種の、独特な世界観が有ります。先輩後輩の縦社会が有るのはしかるべきですが、

残念ですが、大学生は多くが、最年長は四年生の二十二才です。

二十二才の大学生といえば、申し訳ありませんが、社会から見れば、まるで雛(ひよこ)です。と、いうか、雛にも成って無い卵です。自分で働いて、税金を払い、食費を払い、家賃を払い、水道光熱費を払い、そして、学費を払った経験のない人間がほとんどです。



そんな卵が、自分よりさらに若い(幼い)者たちより、「先輩」「先輩」と、持ち上げられたら、ましてや、部室という、狭い密室の中にいたら、何か、自分には特別な力がある、と、勘違いしてしまうんでしょうね。












当時と比べて、今現在は、我が国に於てアイスホッケーは衰退していると、正直、感じます。

スポーツは、それを行う選手たちの運動能力の他に、人間性、人物像も、その種目が、栄えるか衰退するかの、要因になると、感じられました。