この日…、

私は、仕事が終わった後、盛岡市南大通りにいた。












まあ、今更言うまでもないことであるが、


我が岩手県の、県庁所在地は盛岡であるし、その盛岡市の中で最も賑わっている通りは、私が生まれ幼少時代を過ごした、大通である。



ただ、

盛岡八幡宮からほど近い、八幡町、肴町、南大通などもまた、古くから独自の発展を遂げ、わが町盛岡の市民の憩いの場となっている。












そう、その場所・その場所が、そこに“住む人自身”になってしまうのだ。












“岩手県盛岡市大通”が、この春日牧彦自身であるように、



この南大通も、そこに住む人・あるいはそこに憩いを求めてきた人にとって、

“その街がその人”に、なってしまうのだ。












あぁ…、そうか、


もしかしたら、この、八幡町、肴町、南大通が、大通と同じように春日牧彦そのものに、なってしまっているのかもしれない。


子供の頃、

大通りとはまた別に、ワクワクドキドキした街…、

盛岡八幡宮例大祭のたび、喜んで訪れた街、

岩手初の百貨店、川徳デパートがあった街、





そして今は、

この岩手を拠点にして活動している、演歌歌手三浦わたるさんと、しょっちゅう会う街、












この私自身が、三浦さんの歌を歌うために盛岡劇場の舞台に立ったのは、今年の6月で、三度目だったな。




いや、おととしが盛岡劇場、去年が県民会館大ホール、そして、今年はまた盛岡劇中か…、





いずれも、こんな私がトリを務めさせてもらった…、












三浦さん、そして渡辺さん、ありがとう。




この盛岡市に生まれて、この盛岡市を憎んで、そして、やっぱり、この盛岡市を愛して…、




やっぱり、これから先…、この盛岡市で生きていこう。