「どうなっているんだ」。いらだちの怒声が夜の線路に響いた。駅に着かないまま、立ち往生したJR埼京線に乗り合わせた乗客は、怒りとあきらめ、そして、疲労が入り交じったような表情を浮かべた。

 乗客はトラブルから約1時間半後の午後8時50分ごろから、係員に誘導され、車両から脚立で降り、線路沿いを目白駅ホームまで歩いた。全員が車外に出るまで約1時間かかった。

 埼玉県戸田市の男性会社員(37)は「走行中に急に電気が消え、惰性で走り、止まった感じ」と、突然の出来事を説明。「窓を開けて『どうなっているんだ』と叫ぶ人もいた。疲れた」とため息をついた。別の男性は「ドン、と音がして、両側の窓が光った」と状況を語った。ネット上のミニブログ「ツイッター」でも、「埼京線に閉じ込められています」など、“実況”が書き込まれた。

 同市の会社員、岡安茂さん(50)は「『電車から降りて歩く』と言っていたアナウンスが、『復旧する見込み』に変わり、最終的には歩いた」とくたびれた様子。都内の女子高生(18)は「原因は友人や家族のメールで知った。車内アナウンスの方が遅かった」とうんざり顔だった。

 同駅付近には、救急車が待機。救急隊員に担ぎ出され、担架に乗せられた女性は「腰が痛い」と、苦しそうな声を上げた。

 東京駅では山手線ストップの影響で、一部区間を並行する京浜東北線はすし詰めに。青森市から観光に訪れた中国人の男子留学生(24)は「上野駅まで行きたいが、山手線が止まるとどうやっていけばいいかわからない」と話した。

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