オスプレイがどーのこーの、AGAIN | ゆるゆる~む

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そうそう、ずっと書きたいと思ってて忘れてたんだけどね

JAMでオスプレイがどーのこーのって話の時に

ツイッターで『パイロットが超ヘボだったんだろ』って書いたのね

そしたらゲストが必死にヘボじゃない!って言ってたんだけどさ

その事について。

まず、どうして事故が起こったか?って言うと、このサイトに詳しいんだけど

1 追い風を受けていた
2 機首が下がった状態(ヘリの離陸でよく見る姿勢)
3 対気速度が足りないままエンジンナセルを前方に向けようとした

このサイトのほかの記事から。

これはどれも、自分みたいなド素人から見ても航空機を操縦した事があるのか疑わしく思えるほど非常識な行為です。

1 について。
航空機は向かい風に向かって離陸・着陸します。そのほうが揚力を得やすいからです。
たとえば対気速度0(無風)の時に、対地速度300km/hで離陸できる航空機の場合、向かい風が50km/hで吹いているとしたら、(秒速13.8メートルの強風ですが、わかりやすいたとえとして考えてちょうだいな。気象庁サイトを見ると風速について書かれています。)そもそも50km/hで風に乗っていることと同じことになるので、対地速度は250km/hで離陸できる事になります。
逆に、追い風が50km/hで吹いていたら航空機は350km/h出さないと離陸できない事になります。
(対地速度とは地面に対しての移動速度のこと、対気速度とは風に向かう速度の事です。)
成田田や羽田で、日によって離陸する方向が違う光景に気が付いた人も多いと思います。
まさにあれは、風に向かって滑走し、離陸するためなのです。
つまり、わざわざ追い風を受けて離陸するなんてことはしないのです。向かい風を受ければ離陸しやすいんですから。

2 について
普通の固定翼機(いわゆる飛行機)であれば、離陸する際は機首を上げます。
ここで憶測を書いても仕方ないので事実だけを書くと、追い風を受けて機首を下げれば、ひっくり返してくれ!といっているようなもの。
普通はこんな姿勢は取らせません。
このパイロットがヘリ出身だったのかもしれません。

3 について
これこそ、事故原因として一番大きな、やってはいけない操作だったと思います。
ヘリがそれ相応の速度で飛べるようにオスプレイもヘリモードで100nt(=約185Km)で飛べるのです。

 

充分に加速してから徐々にナセルを倒していけばいいのに、事故時はわずか5kt(9km/h)でナセルを倒す操作を行おうとしていたらしい。
つまり、加速不足。
余談ですが、動画を見ると、エンジンナセルの角度は無段階で任意に変えられるみたい。

自転車にたとえれば、上り坂で曲がろうとしてそのうえ歩く程度の速度なのに必要以上に車体を傾けた、といったところでしょうか。
もしくは、停止状態でいきなり両足をペダルに乗せた、とか。そんなことしたら転びます。

普通の航空機でも離陸中に機首を上げ過ぎれば失速して墜落します。

車だってオーバースピードでカーブに突入すれば曲がりきれません。

素人でも理解できる、基本的なミスがいくつか重なったために起こった事故だった、という事です。

こんな事故を起こしたパイロットのどこがヘボじゃないって?