今日から3月ですね。


窓を開けても、もうあの刺すような冷たさはなくて、ふんわりと湿り気を帯びた春の空気が部屋に入ってきます。

あまりに天気が良かったので、今日は少しだけ足を伸ばして、普段は行かないような少し遠くの美術館まで行ってきました。

 

 

大人数の場所は少し苦手だけれど、美術館のあのシンとした静けさは、私にとって一番落ち着ける場所かもしれません。
営業部のあの子みたいに、最新のスポットをみんなでワイワイ楽しむことはできないけれど、一人でじっくりと絵画と向き合っていると、「私、私のままでいいんだな」って、少しだけ自分を許してあげられる気がするんです。

 

 

静かな空間で、柔らかな色彩の風景画を眺めて。
「この作家さんも、きっと孤独の中でこの光を描いたのかな」なんて想像しながら、一歩一歩、自分のペースで歩く時間。
誰とも比べなくていい、誰の顔色も伺わなくていい。

 


そんな贅沢な数時間を過ごしてきました。

心地よい疲れと一緒に電車に揺られて、最寄りの駅に着いたとき。
ふわりと、甘くて香ばしい匂いが漂ってきました。

駅前の小さなたい焼き屋さん。

 


いつもは通り過ぎてしまうけれど、今日は「頑張って遠くまで歩いたご褒美」に、ひとつ買ってみることにしました。

おうちに帰ってきて、まだ温かいたいやきを一口。
パリッとした皮の中から、優しい甘さのあんこが顔を出して、思わず「ふふっ」と声が出てしまいました。

 

 

美術館で見た美しい芸術も素敵だったけれど、この手に伝わるたい焼きの温もりも、今の私には同じくらい大切で、尊いものに感じられます。

「立派な人間にならなきゃ」とか「何かを変えなきゃ」って焦ることもあるけれど。

 


美味しいものを食べて、綺麗なものを見て、心が少しだけ緩む瞬間があれば、それだけで十分「今日を生きた」って言ってもいいのかな。

明日からまた、いつもの事務仕事が始まります。
でも、今日チャージした静かなエネルギーと、たい焼きの優しい甘さを胸に、また一週間、無理せず過ごしていこうと思います。

みなさんは、どんな3月のスタートを迎えましたか?

 


明日からまた少しずつ、皆さんの毎日にも「小さな春」が見つかりますように。

温かいお茶でも飲んで、ゆっくり休んでくださいね。