そろそろ夏対策が必要な時期になってきましたね。
平均気温が25度位になってくると、パソコンの内部温度も上がります(当たり前ですが・・・・・)

構造にもよりけりですが、デスクトップで気温+5度程度が大体の内部温度になります。
ノートですと、気温+10度辺りですね。

なぜ、温度管理が必要かというと、アレニウス則という法則があって、温度が10度下がると寿命が2倍に延びるというモノで、この法則によく一致する部品とあまり当てはまらない部品がありますが、熱対策は有効です。

例えば、パソコンに多用されている、電解コンデンサという電気を蓄える部品はこの法則によく一致していて、「85度の環境で使用して2000時間」の寿命と公表されている製品があるとします。
85度で2000時間とすると、連続使用で83日前後で故障する確率がグンと上がってくるということです。
ですが、75度で連続使用すると、4000時間・・・・・・・・・35度で連続使用すると、64000時間の寿命となります。

よりによって、この電解コンデンサはパソコンの発熱しやすい部品の近くに集中して配置されており、経験上では、発熱体に近いコンデンサは、壊れやすいです。
拙宅のパソコンも冷却に気を使い、文字通り24時間無停止で使っていたPCは8年で不調になりましたが、今は電解コンデンサを交換して(ブログ2011年7月6日 続コンデンサ交換 )快調に動いています。

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内臓している電解液が漏れてしまい、パソコンの作動が不安定になります。
正常品は中央、奥は頭頂部からの液漏れ、手前は頭頂部が膨らみ、液漏れ寸前の状態。
この液体は腐食性で、基板や他パーツを痛めてしまうことがあります。

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底部はゴム栓で封止してあるのですが、底から漏れることもあります。
正常品は中央、奥・手前は封止ゴムがせり上がってしまってます。
頭頂部が正常でも、封止部に異常がある場合は、コンデンサが傾きますので、発見の目安になります。

パソコンに限らず、この部品はほとんどの家電製品に使われているので、この部品の寿命が電気製品の寿命を左右するといっても言い過ぎではないと思います。

コレの温度を下げるには、いかなる方法を取るか・・・・・・・PCは空気で冷却しているので、空気の流れを良くする事に尽きます。

先ずは、部品を空気に触れさせること・・・・・埃を溜め込まない。
定期的な内部清掃をお勧めします、夏のクソ暑いときに、埃の毛布をかぶっているような状態です。
メーカーPCなどは、コンパクトに作ってしまうため、熱がこもりやすいので要注意です。
自作PCなら、行き過ぎた「静音」対策をしている場合は要注意です。

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電源ユニット内部の埃が湿気で張り付くと取り除きにくくなるので梅雨前に除去する。
排気口の排気効率を高めるため、形状の良い排気ガードに交換する。
排気口の右に重なるように写っているのが旧排気ガードだが、ユニットの筐体を打ち抜いた「造り付け」モノなので、コレを切り取り、針金で作られたものを取り付ける。