あはは、オクでやっちまいました。
機械体の美しさに惹かれて、気がついたら落としてたという感じです。
まぁ、上を見ても、下を見てもキリの無い世界なのでひとまず「いいな」と思った辺りから手を出すというイージーな姿勢ですけど、ここは趣味の世界なのでヨシとしています。


美しい機械体とはいえ、見た目と実際(時計としての精度)には違いが有るので、いささかバクチですがこれもまた縁ですかね。

鉄板との評判のメンテナンス業者に整備依頼をするが、整備料金もまたガチで鉄板らしい。

この記事を書いた数日後に依頼先からメールが来た。
概算費用で75000円の費用がかかるという。
うむ、正しく鉄板であるが、保証実用精度は日差20秒以内というコレもまた鉄板な仕上がり予想。
即にて作業続行をお願いしたのは言うまでもない。


懐中時計のオーバーホールが仕上がり、姿勢差と精度をチェックしています



付き合いのある時計店が区画整理を機に廃業するということで、信頼できる修理業者を探していましたが、ネット上で偶然に見つけた懐中愛好者さんから業者を紹介してもらい、整備が完了した。
見積もりでは、精度の要となる部品を支える為の部品に破損があったりしたが、修理が出来るとの事で安心。

なぜ「信頼できる」と書いたかというと、近頃は「激安オーバーホール」と称し、本来なら分解しないといけないところを分解せず洗浄機にかけてしまうといった「手抜き」や稚拙な技術で時計を破損してしまうといった話があるので、文字盤を割られた日にゃかなりショックなので、ネットの評判記事を見ながら悩んでいました。

改めて紹介者様には御礼申し上げます。

この時計は20年以上前に買ったもので、破損の無い陶製文字盤の純白の美しさと青く防錆処理された針のコントラストが魅力です。
机上に置いた状態でゼンマイを一杯に巻き、24時間後の誤差が35秒の進み。
12時を上にした状態(紐で提げた状態)でゼンマイを一杯に巻いて、24時間後の誤差は83秒の進み。
3時を上にした状態(文字盤の3時方向を上にして立てた状態)でゼンマイを一杯に巻いて、120秒の進み。
さて、業者さんから届いたばかりなので、使用上の実用精度はどうなのかが楽しみである。

普段から懇意にしているオーディオつながりの友人から、Shure V15 Type3 を譲ってもらいました。
家でアンプの話から脱線してレコードの話になり、針の話に移り行く・・・、そんな何気ない話をした翌日に「良かったらあげます」なんて言いながら無造作に手渡してきたモノを開けてみると、V15というトンでもない状況。

二個ある内の一つだと言うが、現在でも高値で取引されているシロモノだけに恐縮してしまうのだが、ありがたく頂戴した次第。
まぁ、私もたまに似たような事をやるのですが、相手の驚きの顔を見るのが意外と楽しい(イジワル)ので、今回は一本取られた感じになる。


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件のカートリッジである。
30年以上前の製品なのだが、当時は猫も杓子もV15という状態なくらい高い評価を受けたそうだ。
カートリッジとは、レコードの溝をなぞる「針」の振動を電気信号に変換する発電機のようなモノ。
本体のみなので、「針」とカートリッジをプレイヤーに固定する「シェル」を用意して、、鳴らし込みをすることで針を馴染ませる。

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針の慣らしは20時間程度と言われているが、10時間程度の段階で中高音の出がいい事に気づく。
写真はシュアーM44Gと針圧計。
当然オリジナル針ではなく、当時の音の再現とはいきませんが、中高音が得意な印象と、左右の音がハッキリ分離して聞こえるような感じがしますので、演奏者の位置関係を音の響きで「右奥、右手前」と聞き分けられますね。
比較対象がM44Gなので、インプレにもなりませんが、まだ慣らし運転(プラス私の駄耳)なのでこの程度の印象ですね。

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あはは、ご愛嬌。
このレコードはギネスブックに記載されているそうだ。


以前に、登山装備の点検という事で、ライト類の紹介をしたが、今回は面白いものを入手したのでで紹介。
東ドイツ軍のシグナルライトというもので、これは夜間に懐中電灯になったり、点滅させたりして合図を送る用途の為に使われ、1990年にドイツ統合を機に民間に売却されたもの。
かつては国内でもゴロゴロ売られていたようだが、最近は流通量は減っているようでオークションにも出てこない。
この懐中電灯は初見ではなく、以前に友人から改造依頼をうけた時に密かに気に入り、偶然にネットで見つけるという縁あって海を渡って人手を渡って遥々・・・・拙宅に流れてきた。

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面白いなと思ったのは、箱型というか、カンテラ型の形状とデザインがドイツ国防軍時代から変わっていないので、新品ながらアンティック調の雰囲気があること。
モノとしての魅力には素材・加工・設計・造形などの要素が係わってきますが、造形に魅力を感じています。
ですから、軍用によくある仕上げの粗さや共産国によくある粗雑さは目を瞑ります。

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電気導通部の一部を除いて鉄で出来ており、メッキ鉄板であろうか無塗装の部分もある。

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その塗装ですらこの状態です・・・・・・。
板厚は0.2ミリの薄いモノですが、表面のプレス加工で強度を出しています。

電池室は内部の半分を占め、ヨーロッパ規格の電池を使用するのだがコレが入手困難なシロモノ。

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単三を三本並べた大きさの4.5ボルトのバッテリ。

このままでは使えないので、日本規格の電池を使うため電池ボックスを取り付ける改造をする。
手持ちに適当な電池ボックスがないので、あり合せの素材で作ることにする。

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適当なボール紙と単三ボックスを合わせる。
ボール紙が必要な理由は、電灯の素材が鉄なのでショート防止である。

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単三を押し込みましたの図。
ボール紙の強度が足りないので紙箱が歪んでいますが、ボール紙を厚くすると電池が入らなくなるので、ここらで手打ち。


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点灯の図。
試作のボール紙の残骸と外した電球。
戦前から変わらないフォルムには豆電球が似合うのだが、当方は実用できるものしか集めないポリシーなので、LED化をして近代化改修(笑)をしている。
一晩中点灯しても電池はあまり消耗せず、光源を正視できない程度の性能をもつ。
よくよく調べると、単三乾電池を使えるようにするアダプターが国内に少量だが流通していてコレを調達すればOKだろう。

この電池アダプターもクセモノで流通量が極端にすくなく、通販で扱い店があっても販売ページに飛ぶと「売り切れ・取り寄せ」という状態で、たまたま見つけても、本体より高い送料を吹っかけてくる店だったので、思わず笑ってしまう。
「e-bayで決着付けたろか」なんて思っていた矢先に国内でツテをたどって調達。

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これで実用にも耐えうるレベルか。
調達コストと手間を考えたらマグライトを調達したほうがマシなんて無粋はナシで。