先日、不登校経験者の方の
講演会に行ってきました。


2年前の8月末、
娘、高校3年生の2学期直前にも
行った講演会。


夏休み前に
学校を辞めると言い出してから
私は怖くて怖くて娘に何も聞けなかった。


カウンセリングを受けながら
ようやく受け入れることができた頃、
この講演会に参加して
私は涙が止まらなかった。


それは
娘の気持ちがわかったというのもあるけど、
私の子供の頃の気持ちがわかったから。












「助けてなんて言えない」


記憶のある頃からずっと持っていた想い。


誰しも当たり前に持っている想いだと
思っていた。


絶対に自分ではどうにもならないことで、
且つ、絶対に親や相手に
迷惑や心配をかけない範囲でしか
「助けて」と言えない。
素ぶりも見せてはいけない。


そんなことある?
と、今なら思う。


けど、ほんの数年前までの私は
「助けてなんて言えない」
「助けてなんて言ってはいけない」
と信じて疑わなかった。


苦しいはずだよね。


ありのままの自分ではダメだから
親の許容範囲内のいい子になるように
親に迷惑や心配をかけないように
何事も自分でできるように頑張った。


ありのままの自分ではダメだから
親や周りの意見に合わせて生きてきた。
自分は我慢して相手のために生きてきた。


それが、
正しい、当たり前、普通、だと信じていて
我慢してるだなんてかけらも思わなかった。













それなのに、


夫、息子、娘は
我慢しない。
感情出しまくり。


私からしたら
なんで?の連続だった。


なんで、会社辞められるの?
なんで、反抗できるの?
なんで、成績悪いの平気なの?
なんで、失敗したこと言うの?
なんで、遅刻できるの?
なんで、学校休めるの?
なんで、自由なの?
なんで、怒るの?
なんで、隠さないの?


なんで、なんで、なんでーーーーー???


そんなことしたら、、、
〇〇になっちゃう!
っていう恐怖が湧き上がって
(渦中はこの恐怖に気づかない)


そんなことする
夫がおかしい
息子がおかしい
娘がおかしい


と、責め、


それと同時に、
そんなことできて
羨ましいっていう気持ちも出てくる。


私は(やりたくても我慢して)やらなかったのに、なんであんた達は簡単にやっちゃうのー!
なんで、簡単にできないって言えるの?
なんで、簡単にやってって言えるの?


最大限の努力してから
人に頼むべきでしょー!!!












怒りという恐怖
恐怖という悲しみ


ありのままでは愛されないという悲しみ
ありのままでいいという恐怖
ありのままでいいという憧れ


頭の中が恐怖に支配されて
ガチガチで身動きが取れなかった。


強制終了して
はじめて気づいた。


それから
勇気をふりしぼって
「助けてほしい」
と、夫に言ったら断られた(笑)


けど、この時、
私の中で変化が起こった。


衝撃的な変化が。


以後、
何度も何度も
勇気をふりしぼって
「助けてほしい」
と、いろんな人にお願いした。


みんな、快く助けてくれた。


助けてくれたから「ありがとう」を言う、
ではなく、
心の底から感謝が湧いてくる、
という意味がわかった。











今回の講演会でも
また涙が出てしまった。


まだ、あの頃の感情が残っているんだね。
まだ、自分でなんとかしようとしてるんだね。


まだ残っている感情を感じながら、
「助けてほしい」とお願いしながら、


さらに成長していこう。


そして、


きっと
「助けてなんて言えない」と思っている
私のような子ども達が
私のようなお母さん達が
私の周りにもいると思う。


そんな気持ちに寄り添えたらいいな。
そっと、且つ凜として。