中東のニュース
≪シリアと和平交渉再開21(水) 23:18≫
イスラエル、シリア両国政府は21日、トルコの仲介による間接的な形で和平交渉を8年ぶりに再開したと発表。
両国は1990年代に米国の仲介で断続的に和平交渉を行ったが、イスラエルが占領し併合したゴラン高原返還をめぐる対立から2000年初めに中断していました。
イスラエルは交渉再開により、最大の脅威ととらえるイランを、盟友関係にあるシリアから引き離して孤立化させる狙いがあり、シリアにはイスラエルの同盟国、米国と関係改善を図る思惑があるとされています。
しかし和平実現に協力が不可欠な米国のブッシュ政権は消極姿勢を崩しておらず、交渉は曲折が予想されています。
米国のニュース
≪EIA週間石油在庫統計(5月16日週・バレル)≫
原油在庫 -540万
ガソリン -80万
精製品 +70万
製油所稼働率 87.9(+1.3)(%)
≪FRBの政策 22(木) 01:07≫
FRBはクーポン債の売り切りオペで49.99億ドルを市場から吸収
※インフレ抑制に動いた格好か?!
≪米国著名投資家ジョージ・ソロス氏の発言22(木) 01:42≫
リセッションは避けることはできない。
米住宅価格の下落は、いまだ中間地点にも来ていない。
もう1年、住宅差し押さえは続く。
ドルが支配的な外貨準備である状態は終わる。
英国の住宅価格下落は急激で深刻なものとはならないだろう。
ドル安は景気後退を欧州にも輸出した。
だが、ユーロ圏の景気減速は米英ほどにはならないだろう。
≪米国著名投資家バフェット氏の発言22(木) 02:04≫
FRBのベアー・スターンズ救済は譲れない一線を示した。
FRBの行動は混乱を避けるには正しかった。
政策が現状のままなら、ドルはいずれ下落する。
商品価格が上昇し続けるか、わからない。
デリバティブは大きな破壊兵器であることを証明した。
≪FOMC議事録 22(木) 03:03-20≫
利下げ決定は接近した判断。
経済成長のリスクは依然、下振れ方向。
雇用見通しは大幅に悪化。
今年上半期GDPは若干の収縮。
利下げは成長下振れリスクを緩和。
金融緩和と経済対策は経済活動を支援。
インフレの上振れリスクも懸念。
コアインフレは徐々に鈍化の予想。
商品高騰でインフレ期待は上昇した。
原油、食品高が総合インフレ押し上げる。
適切な政策スタンスの判断は困難。
成長、物価のリスクは均衡に近づく。
金融市場情勢は改善した。
ただ、金融市場は依然ぜい弱、回復は遅い。
住宅市場情勢は引き続き悪化。
住宅の底打ちの兆候みられず。
個人消費は失速、景況感は大幅悪化。
設備投資の見通しは明らかに弱い。
08年は0.3-1.2%成長
09年2.0-2.8%成長
08年失業率5.5-5.7%
09年失業率5.2-5.7%
08年コアインフレ2.2ー2.4%
09年コアインフレ1.9-2.1%
08年総合インフレ3.1-3.4%
09年総合インフレ1.9-2.3%
※先ほど発表になったFOMC議事録では「利下げ決定は接近した判断」と利下げ打ち止めを示唆した内容となったが、同時に発表したFRBの成長見通しで、08年の成長見通しが1月時点の1.3-2.0%から0.3-1.2%に下方修正されたことで、株式市場はネガティブに反応、ダウ平均の下げ幅は200ドルを超えた。これを見て、円買いの動きが強まり、ドル円はきょうの安値圏である103.10近辺に下落。
≪4月21日(水) 結果≫
日経 -1.65% (13,926.30 -233.79)
独DAX -1.09%
仏CAC40 -0.54%
英FT100 +0.11%
NYダウ -1.80%
ナスダック -1.79%
S&P500 -1.63%
≪米国債利回り22(木) 05:33≫
米国債利回り(NY時間16:32)
2年債 2.407(+0.108)
10年債 3.814(+0.040)
30年債 4.547(+0.018)
21日のNY債券市場は利回りが上昇した。
原油高騰からのインフレ懸念や、FOMC議事録の発表を控えて、利回りは上昇していた。午後になって議事録が発表され、「利下げ決定は接近した判断」と利下げ打ち止めを示唆した内容も出ていた。しかし、同時に発表されたFRBの見通しで、08年の成長見通しが1月時点の1.3-2.0%から0.3-1.2%に下方修正されたことで、株式市場がネガティブに反応、ダウ平均は200ドル超の下げを見せる中、利回りも上げを急速に縮小する動きとなった。
しかし、インフレ見通しは上方修正されており、利上げはともかく、少なくとも利下げは無いとの見方は強く、終盤に再び利回りは上昇している。
≪NY原油&金先物 22(木) 04:55≫
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=133.17(+4.19 +3.25%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=928.60(+8.40 +0.91%)
21日のNY原油先物相場は急騰、きょうから第1限月となった7月限は、また最高値を更新。
昨晩発表になった米週間石油在庫統計で原油在庫は570万バレル減と大幅な減少を示し、需給懸念を強める内容となりました。
金も上昇。原油上昇や、ユーロ圏の景況感指標が強かったことで、為替市場でユーロドルが上昇、金の買いをフォローしました。
≪5月21日(水)日経先物の結果≫
225先物(大証) 13,980円
日経225 mini(大証) 13,985円
日経225先物(シンガ)13,925円
日経225先物(シカゴ)13,740円
≪22日(木) オセアニア前場速報≫
オーストラリア -1.31%
≪22日(木) 日経寄付&前場予想≫
13,740~13,985円の間で寄り付く予想。
-186 ~ +59円の間で開始予定。
オセアニアは-1.31%%と下落して開始。
今日の前場寄付きは、大幅下落(-1.0%以上)で始まりそうです。
昨晩の米国のFOMC議事録の中で、景気減速が観測されたものの、インフレ対策に対する金利引下げ観測が後退しており、スタグフレーションに陥る今の状態に、マーケットが混乱しているようです。
今日は、一日さえない日です・・・ご注意ください。
≪今日の日本市場の情報&材料≫
【日本】
≪通関ベース貿易収支(4月)08:50≫
予想 7390億円 前回 11144億円(11186億円から修正)
予想 7700億円 前回 7700億円(季調済)
≪全産業活動指数(3月)08:50≫
予想 -0.2% 前回 -1.4%(前月比)