大和国の春日めぐり⑤ ~春日大社 参道~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

春日(かすが)大社へ
やってきました。



たずねたのは
春分のころでしたから、

一之鳥居には、
春の例祭の名残で
大榊が片側のみ

飾られていました。



倒れないように
根本までしっかり
植えられているようです。



尼ヶ辻駅の
垂仁(すいにん)天皇陵から
真東にのびる参道は、

興福寺(こうふくじ)の
南を通って
春日大社へと至ります。



奈良といえば
東大寺(とうだいじ)が
有名ですが、

興福寺は春日大社と同じく

藤原氏の氏寺だといいます。

 

平城京の遷都や、

春日大社の創建にあわせて
藤原京から遷したそうです。

 

東大寺の起源は

それから20年ほど

後のようです。



そんな
いにしえの地であるからか
参道もひろく

脇には
巨木が並んでいます。



霊地というのは
土地の力もつよく
植物が繁茂するようですね。

飛火野(とびひの)と
よばれる芝原は、

かつては
春日野(かすがの)と
よばれており、


古代祭祀の地で

あったといいます。



飛火野には
明治天皇の聖蹟が
残っていました。

また、
奈良国立博物館の、
仏教美術資料研究センターは、

明治35年築の、
旧物産館を使用しており、


参道から美しい外観を
眺めることができます。



巨木と社殿には
苔むした石灯籠が
よく似合います。

観光客のおおい地では
ありますが、

この地には
とても厳かで清浄な空気が
流れているようです。



参道は、
神苑の萬葉植物園へ
ゆきあたります。

春日大社は
藤原(ふじわら)氏の祖神
祀るというだけあって、

神紋にするほど

「藤」を大切にしています。

ですから神苑では、
たくさんの藤をみられるようです。

ちょうど今が
見ごろではないでしょうか?



さてそこから

参道はおおきく南へ
それてゆきます。

春日大社の
南向きの社殿にあわせて
まわりこむようです。
 

その分岐となっている
神苑前に

末社の
壺神(つぼがみ)神社が
ありました。



酒弥豆男神
(さかみずおのかみ)と
酒弥豆売神
(さかみずめのかみ)を
祀っているといいます。

その名のとおり、
醸造の神様だそうです。
 



酒造りをひろめた
渡来人を祀っているといいます。

また、
この祠の下には
奇妙な石像があるといいます。

ところで、
春日大社には
摂社末社が

61社あるといいますが、

そのいくつかに、
お供え物として
小豆が置かれていました。



これはなんなのでしょう?

もしかすると
春日大社には、
小豆を供えるという
参拝法があるのかもしれませんが……

調べてもあまり
わかりませんでした。
気になります!



二之鳥居をくぐって
いよいよ本殿へと
近づきます。



まずは手水で
浄めるのですが、

ここでも
鹿が出迎えて
くれるのでした。

 



斬新なスタイルの

手水舎です。


この手水の脇には
祓戸(はらえど)大神として
瀬織津姫(せおりつひめ)さまが
まつられていました。



ホツマツタヱの愛好者ならば

とくに思いを馳せる神さまでしょう。


ここから道は、
Y字に分岐していました。



どちらにゆくか
迷ってしまいますが、

右へゆくのが、
正道だと思います。

本殿の正面にあたる
南側から入ることができます。

 



しかし今回は、

藤のうねりに惹かれ
左に進んでしまいました。



南門前にあるという
ちいさな磐座は、

またいずれご縁があれば

ご紹介できるでしょう。

さて、
四方を囲まれた本殿は、
吊り灯籠が有名なようですが、

 

 

それは

次の記事に譲ります。

 

 

大和国の春日めぐり⑥ へ つづく

 

 

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