お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません(笑)

まずはチャリダーをご視聴頂き、ありがとうございます。

過去1で頑張ったと思います。
その私のレース内容を書きますので、既読後に再度見ていただくと、より番組が面白くなると思います。

少し戻りますが、ニセコのコースを思い出してください。150㌔の2600upです。

ここでは書いてないですが、男子部は少人数。その中で私は平地が得意です。ですが沖縄もニセコも、登りが多く私には不利。

ならどうするか。

登りを強くするしかない。
更には「何処が得意」とかでなく、全部対応できた方が良い。

私の脚質を言うなら「タイムトライアラー」でしょうか。それを「オールラウンダー」にする必要がありました。

弱虫ペダルで言ったら、鳴子がスプリンターから転向した感じかもです。


前日のミーティングで、私には「逃げ」のオーダーがでました。
逃げ職人ではないですが、対応はできるはずです。


レース当日
4時前に起床し、ご飯をいただく。
5時半には現地入して、7時半前にスタートする準備を行う。
7時前にアップ終了。

アップの内容は心拍数を上げるだけで、距離は乗ってません。スタート10分前くらいに並びだすも、場所を間違える(汗)
その間、多くの方にすれ違い、応援してもらう。

スタート地点でマー君と喋ってたら、ヤッシーも到着。普段一緒に練習しているメンバーなので心強い。

今回の私の任務は、五郎さんと逃げること。
その五郎さんはシードなので、最前列に既に居る。
私は最後尾だけど、リアルスタートまでに最前列に行ける自信はあったので、そこは問題はありません。

定刻通りにスタートし、リアルスタート。

すぐにアタック合戦。
ゴールは200㌔先なのに、バチバチ繰り広がる。
何回目かの攻防戦の後「決まるかな?」って瞬間があり、五郎さんの顔を見ると「行け!!」との合図。


それまでに20㌔近くバチバチ走ってて、余裕はなくマジか…と思いましたが、行きました。

加賀さんと逃げてましたが、富田さんがブリッジして3人となります。
集団(200人)は見える状態でしたが、この先コーナーが続くのでもしかして?と思っていました。
実際この時は、まだまだ逃げが決まらないと思っていたので、色々考えてました。(多分3人とも)


結局ちょっとでなく、この3人で100㌔以上逃げることも知らず…


途中五郎さん含めた5人が、我々3人に追いつこうとしてましたね。我々もCOM(審判)から情報は聞いていましたが、何人で誰かは分かっていません。
「追走と1分20秒、そこからメインと1分30秒」
的な内容です。

なのでこのまま走りましたが、こんな事を考えてました。
・追走と合流した方が我々は楽だけど、男子部(多分五郎さん)が居ないなら厄介(不利になる可能性がある)
・結局メインとの差が大事なので、追走の人数も分からないし、追いついたら強調

3人で逃げている間ですが、協調体制となります。
しかも2人ともベテランで、感覚的に走っていましたが、測ったら1分交代でローテ回してました。(誰が指示したわけでもなく)

50㌔地点からとは思いますが、腰が疲れを主張してきました(腰痛)
ローテの後退時に伸ばしたりして、だましだまし走りました。

そして、一回目のフンガワ
元々ゆるめに登る予定でしたが、念のため4倍強に切り替えて、走る事にしました。

しんどかった〜
下向いてるのは、メーターを見てるんだと思います。

そのたまたまが当たった戦略で、タイムギャップは変わらずでKOMを取ることができました。初めてのKOMが、沖縄とか(笑)

正確には、2人(加賀さん、富田さん)にお願いしてのことなので、感謝しかないです。


その後、3人の逃げが終わります。
本来?は、集団に捕まってしまい「仕方ない。お疲れさま。グータッチ(健闘を称える)」ですが、1人1人千切れた感じです。

その後ボッチで走っていると、タカユキ等2人に吸収されますが、ここは無理に付いて行かずに足をためました。レース前に「あきらめるな」って、林Dと五郎さんに言われたからです。

フンガワまでの最後の登りで振り返ると、何名かが集団から先行してました。

平地で追いつかれますが、まさかの高岡さん。
その瞬間に色々な状況を、考えました。
そして私の出した結論は「高岡さんを逃がすな」です。

既に限界でしたが、諦めません。
高岡さんを含めた3人と合流します。
メンバーは、高岡さん、石井くん?、高杉さん?とよく分かってませんでしたが、走ってすぐに格上と理解しました。(石井くんと、荒瀧さんでした)

ただ少し休んだのと、得意な平地です。
格上相手でも、千切れる事はありません。(経験上)
で、すぐさま高岡さんの後ろに陣取りました。(位置取りは得意)
何度か同じペースでローテしたり、高岡さんに話しかけて「使える」ってのをアピールしました。(高岡さんが私のこと知ってて、嬉しかった(笑)

ここで考えたのは2つ。
・1つは、速度を落とす。
・1つは、集団の崩壊。

1つ目で速度を落とす事を3回しましたが、後ろに居た石井くんにバレていて不発。
2つ目の崩壊ですが、中切れで対応しようとしました。
荒瀧さんが変わった時から徐々に速度を落とし、高岡さんを先行させました。
ただ、石井くんがすぐにジョインしたので不発。

その後、タカユキ等2人と合流しますが、私は1番後ろに付きました。後はひっつき虫作成です。
確かタカユキが「回せ」的な事を言ってましたが、フル無視しました。

多少足は回復したのかもですが、既にオールアウト寸前。すぐに2回目のフンガワに到着しましたが、絞り粕も出ない状況でして、秒で置いていかれました。

チャリダーでは、なんかずっと「いてててて」って言ってますね(笑)
完全に限界だったんでしょう…
言った記憶ございません。

1分後位でしょうか、集団がやって来ました。
男子部メンバーから「お疲れ様」って声をもらいました。その言葉で元気をもらいましたが、どちらかと言うとホッとした安堵感が強かったです。

仕事(逃げ)できた!
ったのではなく、皆無事ってほうです。
路面悪かったですし、凄く不安でした。

放心状態で学校坂を走っていると、ヤマケンさんが「伊織〜」って声かけてくれました。
腰も足も全身いたく、ずっとリタイヤするつもりでしたが、なんとか走ってました。そしてヤマケンさんから、五郎さんの安否も確認。

五郎さんなら「走りきれ」って言いそうだし、ヤマケンさんにおんぶにだっこで、一緒に走ってもらいました。

途中引ける所は頑張ったり、集団になったりしましたが、結局最後は2人でゴール。
自分なりにですが、感動的でした。
ヤマケンさん、ありがとうございました。
(一緒でなければ、心折れてました。)

ゴール後して林さんが居たので状況説明。
林さんが言った
「今までで1番感動した」って言葉、忘れません。

シュガーとキョウシロウに出逢い、状況(結果)を聞いてましたら、林さんが泣いてました。
それを見て狙った順位ではなかったのだけど、皆頑張った成果なんだと確信し、私もほろっときました。

その後、五郎さんも無事到着。
見事にボロボロでした。
でも、皆やりきった顔してます

正直見返せば、反省点はあります。
KOMは必要?
高岡さんと回さず、付き位置なら?

もっともっと経験が必要とも考えました。

ただニセコクラシック、全日本と頑張ってきましたが、この日のために仕上げました。
今の私に出来る、精一杯でした。
今後どうなるかは分りませんが私の想いは、視聴者の皆様に勇気を届けることです。
こんな私でも、頑張れば結果が出ました。


叶うなら一緒に走りませんか?




帰宅準備をして、那覇での1枚
お疲れ様でした。


最後に一言
もう少しだけ、頑張ります。