花火と夜空 | ぴいなつの頭ん中

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殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

昨日、花火をみた。
くらくらするほどきれいなきらきらとひらひらとさらさらとチカチカの合間に、
ひゅうーってのぼっていく時があるでしょう。

まっすぐに空にむかってのぼり、約束されたようにきれいな花を咲かせてその思いを遂げる ひゅうー を見て、
その真剣さに畏敬の念をおぼえた。

ひゅうー の瞬間、どんなことを考え、どんなことを思いながら、のぼっていくのかなあ、

なんて


目線はまっすぐに。

暗い夜空の、月しか光らない闇のなかで、

ひゅうーって宇宙に近づきながら。

神様が引っ張る糸に逆らいながら。

暗闇の怖さにうちふるえながら。


夜の闇がくらいのは、実は私達はびんの中に詰め込まれているからで、
空に見えてるあの月が、びんの蓋だったら。

ってことをよく考える。

昼間なら、びんの中があかるいから
私達はびんの中にいることを意識しないし、こわくもないし、自分がどこまででも進んでいけそうな気がする。

夜はびんの中の明るさがなくなるから
私達はきゅうにこわくなる。
びんの中は限られている。
自分の限界を感じる。
閉塞感。さみしくなる。

夜がこわいから

自分の限界がこわいから

人は夜になるとすべてをわすれるために眠りにつき、お酒をのみ、だれかのそばにいたくなるんだろう。

蓋が完全にあいた「満月」のときは、
ひとが死にやすく生まれやすいのも、
びんを完全にあけたほうが、
びんの中に命を詰め込みやすいから。

花火が好きなのは、ただきれいだからってだけじゃなくて、

夜の闇を壊してくれる気がするから。

限界を超える可能性をみせてくれるから。

ぼくらは、強いよ。

目線はまっすぐに。