みずべ雨がくれば拭いてくれるのに 夜露は拭いてはくれないのかい その毛は愛に被われてるから濡れても跳ね返してしまうんよ人中の窩に溜まった檸檬汁嘗めてくれるのは君だけしかしまあ君はよくしゃべる雲丹だこと 貝たちだって口を閉じるよ 落ち着いてようく見てみなここにはわたししかいないよ どこにもわたし以外いないよ夜露を呑んでずっとここに居なよ 君はわたしに吸収される 汚れたって本望なのさ わたしは貫かれて血まみれ