君はきっと、笑いながら死ぬだろうね。
私の、ちょっとへんな友達が歌うようにつぶやいた。
え。
君は、自分が大事にしてるものをすべて粗大ゴミに捨てて、念入りにシャワーをあびて、きれいな服を身につける。部屋もからだも、何もかもをきれいにして、今までにしたことがないくらい安らかな笑顔で、両手を広げて鳥のように飛び降りる。
なあにそれ。
わかるんだ僕には。君はそしてきれいに死ぬ。やさしい白人少年が梯子をのぼって遺書を手にする。
君は幸せに死ぬんだ。魂の解放ってやつさ。すべてを解き放って自由になる。
死後の世界はどうなっているの。
どうもなってないさ。正確には、どうなっているのかは生きた人間に判別することはできない。観客がこれをどのように見過ごすか、グラフィックはどこまでにいこう。