7月の風 | ぴいなつの頭ん中

ぴいなつの頭ん中

殻付き。そにっくなーすが言葉を地獄にかけてやる

とおくで風鈴が鳴ってる
小さい音で

私のこともゆらしてよ
ベッドの上にいると
吐き気がとまらないの

とおくで犬がないてる
かぼそい声で

とおくに行かないで
そばにいてあげるから
私がもしみえなくなっても
そばにいるのだと信じて

痛みのない世界へ送り出した
きっともう幸せを祈れるの
私だけはおいてけぼり
連れて行ってほしかったのに


風はときどきゆらす
きっとすべては乾く
うだるような暑さの月にも
明け方だけはさわやかな色