でも、欠点のある人がそれを克服しようと思って試行錯誤していると。それが個性として伸びていくから、独特のキャラクターが生まれてくんですね。
『ダメなときほど運はたまる』萩本欽一
この本は、衝撃でしたね・・・ほんと、目から鱗、というのは、萩本さんの実践的な考え、人の育て方、書かれている。
ビジネス書では、もっと偉大な人が沢山の本をだしていて、立派な話が沢山聞くことができるが、理論的であったり、素晴らしすぎたりして、頭にシューワーとイメージを描くことができない。
難しい話は、大学の講義をきいたように記憶に残ってしまうので、自分の中に落とし込むのが難しく、時間もかかかる。
この本は、ほんとに日常的な出来事を書いてある。その普通の日常から、萩本さんがその出来事をどうとらえたのかが、垣間みれる。
自分が解っていることを伝えるには、そのことをその通りに伝えるだけではダメなんだなぁということがよくわかる。
関根勉さんが、萩本さんにあったとき、彼は既にデビューしていたのだが、ぜんぜん売れてなかった。
本文から
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『欽ちゃんのドンとやってみよう!』で彼にちょっと損な役回りをしてもらいました。リハーサルのとき僕の代役をやってもらったんです。自分でやってると、他の出演者に的確な指示が抱けないでしょう。だから僕の代役を関根にやらせて、「出演者にここはこうしたほうがいい」と言ったり、ときには怒ったりしました。
関根にとっては、なんの得にもなりませんよね。僕は関根に指示をださないし、直接教えることはしなかったから。でもね、関根は文句も言わずこの役をこなしながら、しっかり勉強してたのです。
(中略)
のちに関根がこう言うのをきいて、びっくりしました。
「大将は、僕になにも教えてくれなかったけど『欽ドン』のリハーサルで代役をやらせてもらったことが最高にたくに立ったんです。大将が人に言うことを聞いていたら、大将の考えがす~っと頭に入ってきた。自分が言われたんじゃなく、他人に言うことを傍らで聞いていたから冷静に受け止められたんだと思う。それが僕の芸になったんです」
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この文章を読んだら本当に頭のなかにリアルにスタジオの中で、出演者達が熱心に収録前のリハーサルをしている緊迫感と、リアリティが伝わるようなのです。
関根さんの後日語った話から、萩本氏への愛情を感じ、感情をともなう理解の仕方がいかに実践的でだいじなのかを改めて感じるのでした。
ダメなときほど運はたまる ~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント~ (廣済堂新書)/廣済堂出版

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