感性を伸ばすには、感じ取る細かさを増やす。
昔、僕はヘビースモーカーだった。
一日、3箱はあたりまえ、多い時は4箱以上吸っていた。
それがある日突然、煙草がまずくなった。
吸う事で快感が得られなくなった。
原因はいまだ不明だ。
まずいものを無理して・・・・
お金を払って吸って・・・・
体悪くなって・・・・
ほぼ瞬間的に煙草さんとの縁が切れた。
そんな話をするとやめたい人にものすごくうらやましがられる。
多分吸いすぎで、人が一生に吸う煙草の量を超えてしまった
それで体が拒否反応した。
と、もっともらしい勝手な解釈をしている。
吸いたいと思う事は全くなく、激しい嫌煙者に変身した。
人間とは、身勝手なものだ。
やめた後で、いろんなものが激変した。
その一つに香りを感じる力、味を感じる力がバージョンアップというか。
もともと備わっていた機能が発揮できた。
煙草の香りが絶えず自分の吸う空気に含まれている状態では、
煙草の香りプラスイチゴの香り、
煙草の香りプラスみかんの香り、
香りのベースに煙草の香りがバイアスされている。
別の言い方をするとノイズともいえる。
交通量の多い交差点の側溝で鈴虫が鳴いていても、奇麗な音には聞こえない。
ピュアーな音を聞くためには、無響室なので聞いたりする。
無響室は、全く音の無い状態。だから、小さな音でもちゃんと伝わる。
それと同じで、ピュアーな香りを感じるためには
全く香りのないゼロの状態を作りだし、その状態から香りを感じる必要がある。
感じるためには、ゼロを知る。
そのためには、現在の状態のノイズを知る。
感性を伸ばすには、無の状態を知る事が近道なのだ。