…っていうのもおこがましいですが、昨日私なりの先取り学習について語ったので、補足(誰も聞いてない)
私、自分が先取り学習の失敗例だと思っています…。
私は、とっても地方の大学付属小学校卒業です。とっても地方だけあって、その市(広くは県)で教育に熱い人達が集まる小学校でした。私はそこで平凡な成績でしたが、ある日クラスで一番か二番と思われていた同級生男子が、休み時間に「これ知ってる?」と知識を披露してきたのです。
忘れもしない、三角の面積の求め方。
当時塾にもいかず、家でもドリルはできず、純粋に学校の授業だけで勉強していた私は当然知る由もなく、友達が1人その知識を知っている理由もわからず、「知らない」と素直に言いました。すると友達は自慢げに、「この辺×高さ÷2でわかるんだよ!」「ちなみに三角の頂点が、辺と並行なところにあれば、どこでも同じ面積なんだよ!」と教えてくれました。
正直、びっくりしました。
そして友達は最後に「塾で教えてもらったんだ~」と言っていました。
…塾…。
…ちょっと魅力的
純粋に、すごいな~と思っていました。その子にも、塾にも。だって塾、知らなかったし。
私がいつから塾に行ったのか、正確には覚えていません。小学校の時に行き始めたのか、中学からなのか。高校受験の前に塾に行っていたのは覚えているんですが、その他はウラ覚え。そもそも我が家はネグレクト家庭で、子供は超過保護な母親に囲われて軟禁と言いなりだったので、18歳で親元を離れるまで、私にあまり記憶がありません。それでも、小学校の後半か、中学校時代のどこかでは塾に行き始めました。
塾は、先取り学習でした。学校の授業より早く進みます。それが行けなかった…と、今では思う。
授業の内容は、あまり記憶にありませんが、たぶん理解はできていたと思います。が、あくまでもそこは塾です。私の中では、「母が勝手に決めた」、しかも「習い事」。
母に従うのが、子供の仕事。なので私はもちろん行く。授業も聞く。こんなこと(通塾ではなく、母親に従う事)をしてなににもならないのもわかってたし、その行為は自分の人生を放棄していることもわかってはいましたが、どう反抗しても、どうあがいても、私と兄弟たちだけでは母は変えられず、広く言えばこの家庭は変えられず、波に乗るしかなかった。今でも、当時の私達に、あれ以上できることはなかったと思います。なので塾に行って、出された授業を受けて、テストを受ける。そこはきちんとやりました。でもそれだけ。
そうすると、塾で「何となく」知っている知識が増えました。すると学校の授業がつまらなくなりました。それまでは学校の授業まで学ぶ機会がないので、学校の授業は純粋にしっかり集中して聞いて、授業中にその内容を頭に叩き込んで…とちゃんと授業を受けていたし、それで理解できない友達とか、正直「なんでわかんないの?」「さっき授業で言ってたよ?」と思っていました。もちろん友達には言いませんが。
ということで、学校の授業がつまらなくなった。そして学校の授業を聞かなくなった。一方塾の授業はやっつけ仕事で、それだけでは理解不十分。
そこからガラガラと…成績が落ちました
というか、ついていけなくなった。
以後、まあそれなりに資格のある仕事についていますが、気分は劣等生です
たぶん資格取れてるので、頭はそんなに悪くないんだろうけど…勉強キライ…という苦手意識が… まあでもそのへんは先取り学習が悪いのではなく、母親の言いなりで勉強させられたところが大きいのかもだけど。うーん、書いていて、先取り学習ではなく、塾というシステムが悪かったのかなとも思わなくもないけど…でも学校の授業を塾で復習、とかだったら違ったと思う…んだけど。それは塾的にないよね…
ということで、まあ我が家の家庭事情は特殊だったとは思いますが、背景はともあれ、一般的に言う「塾で先取り」「ゆえに学校の授業をおろそかにする」という、先取り学習の悪いところが前面に出た実例ではあるなと思ったので書いてみました。
この実例を振り返って、じゃあこの実例はどうすれば良かったのか…と聞かれると、それは大人になった今振り返っても、すごく難しいなと思います。受け取り方や行動パターンは、子供によって違うし。唯一の改善点とすれば…やっぱり「親にさせられている」というのは、先取り学習に関わらず、自分の人生を自分で歩んでないと思われるのでダメだとか…? あとそれ関係で、子供が親の言いなりならないようにするために、子供が「これは自分のしたい事とは違う」「これは自分に合わない」「これをやってたら、自分はダメになる」というのが発言できる環境、親子関係とか…それが子供に自分でわかる自立心、自己分析能力とか…。そういうのを養うとか? うーん、難しい…。
なので、それも踏まえて、先取り学習って、それが良いか悪いかではなく、子供に合うか合わないかだなと思うし、でも合うか合わないかを親が判断するのも難しいなと思う次第でした。
何かのご参考になれば~(誰に)