<収録内容>
01. ハレバレ
02. Baby Call Me Sunshine Girl
03. 仰げば尊し
04. Lockdown
05. Real Perfection feat. KIRA, AISHA, FUZIKO
06. CHEER GIRL
07. Can’t Stop My Synthesizer feat. ISH-ONE
08. Singing Bird
09. Just Another Day feat. KIMI (DA PUMP)
10. Romantic Song
11. 僕と私のストーリー feat. 海蔵亮太
12. たとえ世界が真っ白になっても
13. Nothing But Love

 

 

 

 

Self Liner Notes >>> #5
Real Perfection feat. KIRA, AISHA, FUZIKO
---綺麗なのはカメラロールの中だけ?

 

パワフルな女性3人をフューチャーした楽曲です。SNS、とくに近年話題の「インスタ映え」をテーマにしています。

 

テーマについては参加メンバーで何時間も話し合いました。何となくこのメンバーで集まってるのに、女性コラボでありがちな「私たちズッ友だょ♡」的な歌詞は絶対嫌だね、というのだけはあって(笑)

 

SNSをヒントに「インスタ映えってどうなの?」って話からテーマが徐々に決まっていきました。

 

もちろんDISソングではありません。彼女たちもSNS、インスタは大活用してますからね。「フレームの中だけじゃなく、外側も綺麗でいようよ!」というメッセージが込められた楽曲になっています。

 

 

 

打ち合わせの最中に、僕の地元の女友達がSNSでつぶやいていた事をポロっと話しました。どんな内容のつぶやきかというと、

 

「私のカメラロール、耳と鼻がねずみとかうさぎみたいな写真しかない...こんな写真、将来子供が大きくなったら見せれない...もうSNOWやめますw」

 

というツイートでした。

 

その子は実際小さな子供もいるんですが、この話を女性陣に話した時に、「あぁぁああああ」と声にならないうめきをあげていました(笑)

 

個人的には化粧と一緒で、綺麗に見せたいという女性心は尊重以外のなにものでもないので、全然いいと思うんですけどね。

 

でも確かに、綺麗に見せてる写真の外側は実はグチャグチャっていうのはもったいないですよね。

 

 

 

そういえば海外の女性セレブ達も最近はこぞってインスタ映えに言及していて、「インスタ映えを狙えば狙うほど個性がなくなってるのにみんな気付いて。どうしてみんな同じ角度のパンケーキやスイーツを載せるの?どうしてみんな同じ帽子に同じワンピース、同じポーズの写真を載せるの?」という言葉を見て「たしかに俺のタイムラインにもいる!逆に個性ないかも!」と、ちょっと共感しちゃいました。

 

 

 

話がだいぶそれましたが、発信者が4人もいると、同じテーマでもみんなそれぞれの表現や角度があるので面白いですよね。

 

何よりも本当にカッコイイ女性アーティスト達で、このメンバーを集められた事が奇跡だといまだに思っています。

 

 

 

大阪在住のKIRAちゃんは、僕らがまだインディーズ時代に大阪で出演したイベントに普通に遊びに来ていたりしたらしいです。10年以上たって共演した時に、僕らとしては初対面という感覚だったんですが「あー!私のメアリー・J・ブライジやー!」と舞こりんに声をかけてくれたのが印象的でした。とにかくライブがカッコいい、歌が上手いのはもちろんなんですが、何よりめちゃくちゃ可愛いんです(笑)強めな感じのイメージを持ってる方も多いと思うのですが、実際に会って話すと、みんなに愛されている理由が5分でわかるぐらいキュートで良い子です(なにさまだよ)。

 

AISHAはあまり大きな声で言えないのですが、こっそり僕らの楽曲に何度もコーラスで参加してくれてたりしています。天性の声の持ち主とはまさに彼女のことで、数々のCMソングでも彼女の声を聴くことができますが、一発で「AISHAだ!」とわかる声って、ボーカリストとしては類い稀な才能だと思います。どんなトラックでも歌いこなせるスキルは、トラックメイカー視点でも土下座してでも歌って欲しいと思ってしまいます。そしてキュートで良い子です(だからなにさま)。

 

そして女性ラッパーのFUZIKO。実は僕らが結成初期の頃、まだまだ渋谷のクラブで全然お客さんのいないライブをやっていた頃のファンなのです。いつもいつも最前列で観てくれていて、どんなイベントでも遊びに来てくれていました。当時から熱さは全く変わらず「いつかMAY'Sと同じステージに立つから!」とお酒を片手に話してくれていました。今ではクラブシーンで知らない人がいないぐらい、若手女性ラッパーで不動の地位を築いていますからね。本当にリスペクトです。実は今回のアルバムを制作する1番最初の段階から、曲も出来ていないのに「FUZIKOとは絶対やろう!」と舞子と決めていました。なんてたってアルバムテーマが"原点回帰"ですからね。オファーをした時の第一声が「その言葉を10年以上待ってたよ」でした。カッコよすぎだろ。「REAL」を現場でリアルタイムで聴いていた彼女のリリックは、まさにREALです。

 

 

レコーディング中もとにかく賑やかで、スタジオ内の男性は僕とエンジニアさんだけだったんですが、女子校に迷い込んでしまった男子のように、静かに置物のようにたたずんでいました。

 

ブースの中に女子全員が入ってレコーディングする瞬間があったのですが、コントロールフロアがその時だけいきなり静かになって、「静かですね」「つかのまの静けさですね」と男同士でそっと会話したのを覚えています。

 

レコーディングにかかった時間はなんと12時間。しかし、そのうちの6時間はお喋りだったと記憶しています。パワフル女子、おそるべし。

 

 

 

それでは、おしまい。

どろん。