12月6日にMAY’Sのニューアルバム「Nothing」が発売されます。

 

というわけで久しぶりに書きますよ、楽曲解説。

 

 

現時点ではまだアルバム発売前なので、これを読む方ほぼ全員が「曲すら聴いてないのに解説を読まされる」というモヤモヤ感を与えられるハメになるのですが、”聴きたい欲”にあえて火をつけるために、全力で書いてみたいと思います。

 

さて、まずは前書き的な形でアルバムの全体像を話したいと思います。

 

 

 

 

<収録内容>
01. ハレバレ
02. Baby Call Me Sunshine Girl
03. 仰げば尊し
04. Lockdown
05. Real Perfection feat. KIRA, AISHA, FUZIKO
06. CHEER GIRL
07. Can’t Stop My Synthesizer feat. ISH-ONE
08. Singing Bird
09. Just Another Day feat. KIMI (DA PUMP)
10. Romantic Song
11. 僕と私のストーリー feat. 海蔵亮太
12. たとえ世界が真っ白になっても
13. Nothing But Love

 

 

 

 

今回、大きなテーマとして設けたのは「原点回帰」です。

 

今年はMAY’S結成15周年という節目の年で、そのアニバーサリーイヤーの最終月にリリースするとなって、自然とそこに落ち着きました。とはいえ舞子ともたくさん話し合いました。

 

 

 

「そもそもMAY’Sってどんなアーティストだっけ?」

 

 

 

2002年に結成して、当初からクラブを中心にライブを重ねました。昼間、夜中は問わず。

 

・酔っ払いしかいないライブ

・お客さんが5人以下のライブ

・ヤ◯ザの親分の誕生日パーティー(呼ばれて行ってビックリなやつ)

 

と、色々な現場をたくさん積み重ねてきました。

 

 

 

先輩DJやラッパーの皆さんから多くの事を学び、1度もオーディションなども受けずに、1段1段ステップアップしてメジャーに上り詰めました。

 

そこで培った現場精神を、メジャーに行っても絶対に忘れない!という、どこか強い意志のようなものがあり…

 

・シングルに必ず英語のリミックスを収録したり

・アナログレコードを何枚も出したり

・ラッパーとのゴリゴリ曲を必ず1曲入れたり

・インディーズ時代のリメイク曲を必ず1曲入れたり

・アルバムタイトルをアマチュア時代から一貫して「~ing」にしたり

 

よくメジャーに行った瞬間に、それまでの歴史を無かった事にしてしまうアーティストもいますが、僕らは逆でした。「染まらない反骨精神」みたいなものをコツコツと地味に持ち続けていました。

 

あらためて舞子と振り返ってみて、お互い一言…

 

 

 

 

 

「だいぶ尖ってたな、俺たちw」

 

 

 

 

 

まるで別のアーティストの話をしているみたいでした。

 

年齢を重ねたり、音楽的にもスキルアップしたことにより、逆に丸くなってしまった部分も多く、いつしか忘れていってしまった”インディーズ魂”みたいなものがたくさんあったんだな、と。

 

 

 

いま思えばこんなエピソードもあります。

 

 

 

MAY’Sのシングル曲の中でも代表曲とも言える「I WISH」ですが、2009年のリリース当初は「こんなポップな曲をシングルで出すなんて嫌だ!絶対に嫌だ!」とメンバー2人で駄々をこねていたんですよ。

 

意外に思いますか?自分たちでも思います(笑)

でもさっきの話の流れで考えると、当時はむしろそう思うのが当然なのかもしれませんね。

 

 

 

前振りがだいぶ長くなってしまいました。

でもここまで読んでくれたら、原点って言っても何が原点なのか?といった部分がわかってもらえたと思います。

 

 

 

どうしたら自分たちの曲を聴いてもらえるのか?

 

 

 

SNSもYouTubeも発達していなかったあの当時、毎日毎日戦うようにライブと作品で発信していた僕ら。その熱さやパワー、そして怒りみたいなものが、当時の作品には込められてるなぁと改めて感じます。

 

余談ですが、当時のそんな想いを少しでも感じてもらえるように、CDの帯の言葉にちょっとだけ粋な細工をしました。ぜひ手にとった時に読んでみてください。

 

ラブソングもダンスチューンもメッセージソングも、とにかく熱いです。

1曲1曲にみなぎるパワーを注ぎ込みました。

 

デビュー当初からマスタリングを手がけてくれている、巨匠・バーニーグランドマン前田さんがこんなことを言ってくれました。

 

 

まるでファーストアルバムという表現が、何よりも今作のコンセプトをあらわしてくれています。

前田さん、ありがとうございました!!!

 

 

 

アルバムの全体像というより、ほとんど活動初期のプロフィールみたいになってしまいました。
 

しかし、キャリアが長くなればなるほど、ルーツというものがわかりづらくなってくるので。
いい機会なので心の片隅にでも覚えておいてくれると、きっともっとMAY'Sのひとつひとつの言動や行動がしっくりくるかと思います。



それでは次回から1曲づつフォーカスしたいと思います!

 

1日1曲、毎日21時にUPしますね。

 

 


それでは、おしまい。

どろん。