今日もいきます、ベストアルバム楽曲解説。

コメントもたくさん書いてくれて嬉しいです。



みんなの"MAY'Sとの出会い"や"曲とのエピソード"なども知れて、読んでいてとても楽しいです。

最近はTwitterやFacebookなどでコメントを貰う事も多いのですが、やはりブログのコメントはブログに書いてくれると嬉しいですね。



みんな、ありがとう!

思った以上にハードだけど、頑張って長文書くからね!笑










MAY'S OFFICIAL BLOG | NAUGHTY BO-Z


MAY'S OFFICIAL BLOG | NAUGHTY BO-Z

[DISC1]
01. My Everything
02. Daydream
03. KISS ~恋におちて...冬~
04. I WISH
05. I LOVE YOUが言えなくて
06. ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~
07 永遠
08. 星の数だけ抱きしめて
09. 遠くへ ~Spread Your Wings~
10. SUPER SONG
11. 君に届け...
12. WONDERLAND
13. BONDS
14. 今宵、月の下で feat. 上妻宏光
15. SKY
16. Smiling
17. ダイヤモンド

[DISC2] ※初回盤のみ
01. Sha la la...
02. REAL
03. Roots Of Mine
04. Appreclation
05. Teddy's Story
06. LOVE SONG ~今なら言えるよ~
07. 梢
08. さよなら、ありがとう。
09. MaMa(2009)
10. 線香花火
11. あなたが好きです。
12. JULY (Album Version)
13. LOVE (New Version)
14. せつなさをとめて
15. True Love Story
16. I Remember You
17. 日曜日の歌










Self Liner Notes >>> Vol.3
永遠
2010.01.13.

---ファン投票2位の人気曲。

2012年のファン投票で、アルバム曲にも関わらず2位を獲得した人気曲。序章 でも書きましたが、DISC1で唯一"シングル曲"でも"リード曲"でもない楽曲ですね。平社員から取締役に昇格した、MAY'Sイチの出世頭です(笑)MAY'Sのアルバムには必ず1曲バラードが収録されています。逆にいうと、毎回ほぼ1曲しか収録していないんです。だから、意外と少ないんですよ。まあ、バラードの定義も人それぞれですが。ちなみにベストアルバムに収録されているバラードを全て挙げると『永遠』、『君に届け…』、『梢』、『JULY』の4曲になります。歌詞やサウンド含め、それぞれキャラクターが違いますよね。"壮大"とか"クール"とか、そういう言葉で表現するならば『永遠』はなんでしょうか?僕的には..."素朴"なのかなと思っています。

この楽曲は、まさに生まれた時から"素朴な平社員"だったんです。デモ自体は2008年ぐらいには出来ていて、僕的にも「これは名曲だ!」と思える出来映えでした。すぐに楽曲打ち合わせでスタッフにも聴かせました(ちなみに作ったばかりのデモには当然ですがボーカルは入っておらず、カラオケのガイドメロディーのようなモノを入れてあります)。しかし、スタッフの反応はイマイチでした。イマイチというか「いい曲だね~。」「だね~。」で終わり、みたいな(笑)あるスタッフなんかは「他のアーティストに提供してもいいかもね。」なんて言う始末。絶対に名曲になると思うんだけどなぁっと、諦めきれなかった僕は、すぐに舞子に「最高の歌詞を書いてきてくれ!」っとお願いしました。

それから数日後、舞子が書いてきた歌詞は"なんでもない平凡な日常"を描いた歌詞でした。仮タイトルは『笑って』だったのを覚えています。普段はけっこう何度も手直しする事が多いのですが、これは一発OKでしたね。僕自信、非常に感動しました。すぐに歌をレコーディングして、もう1度スタッフに聴かせました。さあ、今度こそ最高のリアクションが...と思ったら。またもやイマイチな反応でした。「うん、いい曲だね。」、「だね。」みたいな。そこから何も話は膨らまず、僕も若干テンションが下がってしまい(笑)結局この状態のまま、長い眠りにつく事になるのでした。

それから1年ほど時が経ち。僕らは2ndアルバム『Amazing』の制作に取りかかっていました。しかしアルバムに収録するバラードがまだ決まっておらず、僕はもう1度あの曲を引っ張りだしてきました。そう、仮タイトル『笑って』です。スタッフにも改めて聴かせたのですが、やはりそんなに反応はしてくれませんでした。「まあ、本人達が好きならその曲でいいんじゃない?」といった流れで、"地味"にアルバムに収録される事となったのです。しかし、アルバム発売後あれよあれよと人気が急上昇。「だから言ったじゃん」っと、心の中でドヤ顔したのは言うまでもありません(笑)しかし、もちろん僕らは最初からこの曲の力を信じていましたが、こんなにも人気になるとは正直驚きでした。素朴な運命を辿った楽曲でしたが、いまでは立派に輝いています。いつまでも愛される名曲でいてくれる事を、心から願っています。





星の数だけ抱きしめて 
2010.05.26.

---切ない歌詞なのに笑顔になれる

個人的にとても大好きな曲の一つです。ライブでも1曲目にもってくる事が多いので、"幕開け"にぴったりな爽快感を醸し出しています。でもこの曲って不思議なんですよね。舞子もニコニコしながら歌ってるし、みんなもニコニコしながら聴いてるけど…歌詞をよく読むとめちゃくちゃ切ないんです。でもなぜだか明るく感じるし、聴いてると笑顔になれる。こんなにも悲しい歌詞なのに「結婚式で使いましたー!」なんて言われる事もけっこう多かったりする。ちなみに舞子本人も、友人の結婚式で歌ってくれと言われる事が多いと言っていました(笑)

この楽曲は映画『音楽人』の主題歌のために書き下ろした楽曲になります。専門学校に通うアマチュアバンドの青春を描いた映画で、劇中でも主人公のバンドがこの曲を演奏しています。劇中では男性ボーカルなので、映画を観ていただければ男バージョンの『星の数だけ抱きしめて』が聴けちゃいます(余談ですが、『永遠』もバンドの持ち曲として演奏されているんですよ)。

制作に入る前に、監督と念入りな打ち合わせをしました。監督からは「MAY'Sらしいハッピーな楽曲をお願いします。」とオーダーが。イメージとしては『ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~』がぴったりだと言われました。しかし、脚本を読んでるうちに「もうちょっと切なさを感じる要素もあっていいんじゃないか?」と思いはじめてきました。バンドの物語だけでなく、ラブストーリーの要素も含まれていたので。そうして作ったのが『星の数だけ抱きしめて』でした。まさに"前向きな切なソング"の完成です。また、劇中で男性ボーカルが歌う事もあらかじめわかっていたので、少し中世的な歌詞にしています。だから、男に置き換えて歌詞を読んでみてもしっくりくるでしょ?

PVは、映画のストーリーも交えたシンプルな作りにしています。ラストシーンでは、舞子の愛犬「くまちょ」も登場しますね。そうそう、映画本編にはMAY'Sも出演しているんですよ。初のスクリーンデビューです(笑)舞子はけっこう重要な役割なので、すぐにわかると思いますが...僕はまばたきをしたら見逃すレベルです。ご覧になった皆さんは、ちゃんと見つけられましたか?





遠くへ Spread Your Wings
2010.08.25.

---力強いメッセージソング

この曲もかなりお気に入りだったりします。シングルとしては久しぶりのメッセージソングですね。この当時は"ラブソングのMAY'S"というイメージが出来始めた頃で、僕らが意識せずともそういう言われ方をする事が多くなりました。しかし、そこはひねくれ者のMAY'Sさん。「じゃあ、次はラブソングにしない」っと、力強いメッセージソングを作る事にしたのでした(笑)

僕らの母校でもある専門学校『尚美ミュージックカレッジ』のCMソングとしても使われていたので、学生応援ソングというイメージも強いですね。作った当初はそういうテーマは設けていなかったのですが「受験の前に聞いていました!」などの声を多くもらうので、メッセージソングとしては嬉しい限りです。恋愛ソングと違って、こういう楽曲は人によって受け止め方が違うのが面白いですよね。僕自身、大事な日だったり、気持ちを高めたい日などは、この曲を移動中のカーステで大音量で聴いたりします。

"誰もが一人じゃない"、"誰もが必要とされている"...そんな思いをトラックでも表現したくて、実はイントロにとある仕掛けをしてあるんです。著作権の都合上あまりオープンには言えないのですが、とある映画のセリフをサンプリングして、イントロに混ぜているんです。「君がいないと、私は完成しない」という意味のそのセリフは、映画史に残る名セリフで、僕自身とても胸に響いたセリフでした。ラブシーンで使われていたセリフなのですが、大事な人に向けて伝えるには、これ以上ない"一言"だと思い使用しました。

この曲のPVはひと際ユニークですね。まるでRPGの世界に迷い込んだようなストーリーになっています。「天から舞い堕ちた一人の小さな天使が、大事な"何か"を守りながら成長し、やがて大人になる。そして、長い旅路の末に辿り着いた地で、もう1度翼を広げて天に帰ってゆく。」という、壮大なストーリーになっています。ちなみに最初に僕らが書いた脚本では、総制作費がハリウッド映画並みになってしまうという事で、監督が上手にシェイプアップしてくれました(笑)ロケ地は富士五湖の秘境「本栖湖」と、無限に広がる不気味な「樹海」、そして日本一ともいわれる「白糸の滝」で撮影しました。全て富士山周辺ですね。この曲をリリースした当初は、多くのMAY'Sクルーが「白糸の滝」を訪れたようですね。天に飛び立つラストシーンを再現して、それを写真に撮るというクルーが非常に多かったようです。





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