世界初の脳間通信に成功:「マインド・メルド」
脳からの信号をインターネットを介して離れた場所にいる
人の脳に送信する「脳間通信」の実験が公開された。
研究者たちは「スタートレック」でミスター・スポックが
考えを他者とシェアする能力、
「マインド・メルド(Mind Meld)」になぞらえている。
ワシントン大学のRajesh Rao教授(以下、甲という)の脳から
の信号を、インターネットを介して離れた場所にいる
Andrea Stocco氏(以下、乙という)の脳に送信する実験が公開された。
甲は頭に、脳波を検出する電極のついたヘッドギアを被る。
「ターミナル・マン」(マイケル・クライトンの小説)のように
外科手術をして脳の中に何かを埋め込んだりする必要はない。
検出された信号はインターネットを介して伝送され、
乙が頭に被ったヘッドギアに送られる。乙のヘッドギアにはコイルが
内蔵されていて、乙の脳(左半球運動野)に頭皮の上から磁気をかける。
甲がコンピュータ・ゲームの画面を見ながら、標的を打つためにキーを
叩くことを「想像」する(実際は叩かない)と、乙の右手が離れた場所で
キーを叩く様子の映像が公開されている。世界初の脳間通信で、
研究者たちは半ば冗談にこの研究を人気テレビ・シリーズ
「スタートレック」でミスター・スポックが考えを他者とシェアする能力、
「マインド・メルド(Mind Meld)」になぞらえている。
「マインド・コントロール」と表現している記事もある。
まだまだ離れた場所で指が動いた程度だが、今後は双方向通信に挑む予定
だという。
使っている技術は脳波検査に使うEEGなど既存技術ばかりだとのことだ。