皆様、おはようございます。

 

本日3月3日は、2023年度埼玉県立高校合格発表の日です。

夫が学習塾を経営していることもあり、必ずこの時期は自分の高校受験のことを思い出します。

 

今日は38年前の私の話をします。

結論から先に申し上げますと、第1志望だった県立高校に落ちてしまいました。

6人くらい一緒に受験して、私だけ不合格でした。

 

同じ高校を受験した生徒は一緒に合格発表を見に行くのが慣しでした。

結果を見た後、どのように帰ってきたのか。

大泣きしながら帰ってきたのか、他の友達の様子、先生や親にどのように報告したかなど、本当に「全く!」覚えていないんです。

相当大きなショックだったのでしょうね…(それすら覚えていません…)。

 

春からは併願で合格していた私立高校に、電車で1時間半掛けて通うことになりました。

そこは新設2年目のピカピカの高校でした。

私達と、1つ上の学年の先輩方しかいません。

同じ中学からもう一人男の子が通っていたのですが、1学年500人以上のマンモス校だったので会うことはありませんでした。

 

「保育園から中学までずっと一緒」という環境から離れ、「これまでの私」を知る人は1人も居なくなり、「真っ新な私」をスタートすることができました。

とても清々しい気持ちでした。

 

少し時間が経って、クラスメイトと「高校受験どうだった?」の話になった時、結構な割合で「県立に落ちてここに来た」という話を聞き、「第1志望じゃない高校に来て悔しい・残念」とか「行きたくもない高校に入ってしまった」とか、そういう感情は湧かなかった覚えがあります。

他の子達もみんなカラッとした雰囲気で、明るく楽しい3年間でした。

 

都内から通って来ていている子もたくさんいました。

持ち物、制服の着こなし、会話の内容、立ち居振る舞い、休日の過ごし方…

どれを取ってもおしゃれで都会的でカルチャーショックを受けましたが、今までにない世界観の広がりを感じ、新鮮な気持ちになりました。

 

併願受験合格ということで、成績面でも少し余裕がありました。

授業も分かり易く、中学では苦手だった数学が得意科目に変わり、生物・化学と共に満点を取ることも珍しくありませんでした。

 

大学受験は新設校で実績がありませんので所謂「指定校推薦」がありませんでしたが、大学の附属高校だったので他校の受験生よりかなり優遇されて大学に合格することができました。

高校入試で失敗した経験から、これ以上挫折感を味わいたくなかったので「併設大学への受験を決めた」というのも正直な気持ちです。

 

それでも好きで興味がある内容を学んだ大学での4年間は、楽しく充実していました。

私立高校への進学は私の人生の中で失敗ではなかった、と今でも思っています。

 

人生にはたくさんの分かれ道があります。

「あの時、県立高校に合格していたらどんな社会人になっていたかな?」と今でも思うことはありますが、人生を楽しく幸せで充実しているものにするのは、他人ではなく自分です。

「失敗した人生」にしたくなければ、その時その時を一生懸命に生きるのみです。

 

また、志望大学を決めるのに大学の名前や偏差値だけで決めがちですが、それは間違いの元になるので全くお勧めしません。

これは、それぞれ第1志望の大学に進学した我が子たち3人を見ていて、つくづく思います。

 

先ずは

・自分が好きで興味があること

・もっと深く学んでみたいこと

・どんなことを学べるのか

・就きたい職業

を元に進学したい大学を探します。

 

次に各学科の研究室の案内がWeb上に必ずあるので、

・どんな研究をしているのか(企業との開発タイアップなど)

・どんな先生がいるのか(調べてみると個性的な教授が多いですよね)

・どんな資格が取れるか(または受験資格が得られるか)

・研究環境=立地と環境・研究室の設備内容(息子はこれが基準でした)

を基準に志望大学を決めます。

 

まだまだ学歴第一主義の世の中で「どこ大学出身か」でその人を判断・評価されがちですが、大事なのは出身大学や就職先(企業名)ではなく「卒業後、社会にどんなことでどのように貢献したか」なのではないでしょうか。

その人の真価は、その人が死ぬ時、または死後に評価されるのでしょう。

 

それでもこの世に生きただけでも「価値ある自分」ですので、今という瞬間を一生懸命に生きて行けたら、どんな道を選択しても「悔いのない人生」になるのでは、と思います。