新年おめでとうございます

 

無農薬・無施肥の美味しいお野菜を多くの方にお届けできるよう

今年も新しい事に挑戦する年にして参ります

 

新しい畑

2023年1月から新しい畑(約1反)をお借りすることができました。

夏作は様子を見ることを優先して、丸ズッキーニを2畝だけ育ててみました。

上手くいったので、引き続き秋冬野菜を全面を使って育てることにして、これも上手くいきました。

食べチョクの販売も上手く行き、おかげさまで年内に畑が空になりました。

秋冬野菜が育ちつつある新しい圃場(10月頃)

 

空梅雨と猛暑に泣いた夏作

「今までと同じ時期に種を播いて栽培する」では上手く行かなくなってから何年が経ったでしょうか。

ベテラン・若者問わず、「試行錯誤しない・頭が硬く融通が効かない」人が失敗しているように感じます。

野菜の栽培とは答えが一つでないばかりではなく、「日々の勉強と工夫、新しいことへの挑戦」という謙虚で熱い気持ちで挑まないといけません。

 

今年は新しい試みとして「菌ちゃん農法」を取り入れます。

既に資材の調達など準備は始まっていて、今年の夏作から栽培を始めようと考えています。

実際にやってみてこれは上手く行くぞ!と感じたら、今後少しずつ「菌ちゃん畝」を増やしていきたいと思っています。

詳しくはこの記事の下の方に記します。

 

11月でも最高気温が25度?

残暑が厳しいまま9月に突入し、12月になっても「土が凍って午前中は作業ができない」という日が1日もありませんでした。

いままで畑をやってきて、こんなことは初めてです。

まぁその代わり作業のし易い気温で助かりましたが。

 

肌感覚でも気温が高いと感じていたので、9月の秋冬野菜の播種をわざと例年より10日から2週間遅らせました。

それでも気温が高いために虫が活発で、虫食いが多かったり草に埋もれたり、降水量の少なさから枯れてしまったりしましたが、逆に暖かさが味方をしてくれて5回播き直した白菜の葉が巻いてくれました。

 

さてこの白菜、何故5回も播いたのかと言いますと、

1〜2回目は苗の状態で虫に喰われて全滅し、

3回目は苗がうまく育ったものの定植後も纏まった降雨がなく枯れてしまい

一か八かで播いた4〜5回目がようやく上手く育ってくれた、

というものでした。

松島純二号白菜(自家採種)

 

幸い種は手元に豊富にありますので、「自家採種で良かったな」と思う瞬間でもありました。

知り合いの生産者は人参も大根も何度も種を播き直し、種代だけで6万掛かったものの、結局上手く育てられなかったそうです。

種や苗って買うと高いんですよね。

 

 

売り上げ

去年に引き続きJA直売所も食べチョクの売り上げも好調で、2022年と比べて売り上げが1.5倍、2021年と比べると2.5倍となりました。

食べチョクの生産者管理画面やお客様の声を見ても、自家採種・自然栽培の固定種野菜のニーズが高まっていることを感じます。

食べチョク参入が遅れ「既にレッドオーシャンかも」と思いつつ一年前に販売を始めましたが、まだまだ需要が増えそうです。

これからも良いお野菜を作れば売れると確信しています。

「ここに自然栽培の美味しいお野菜があるよ」と、もっともっと発信していこうと思います。

 

新しい試み「菌ちゃん農法」

数年前から気になっていた「菌ちゃん農法」と言われる栽培方法。

「なんだかふざけた名前だな」と敬遠していたのですが、いざ調べてみると、一度畝立てをしたら長期間耕耘が要らない(不耕起栽培)。

更には無農薬・無施肥というから、やってみない手はないなと思ったのです。

 

膝上に来るような高畝を立てなければならないので、高く土をあげられるような管理機に付ける爪を用意し、畝立てをやってみたところなんとか上手くいきそうです。

 

冬のお野菜の出荷が年末で一区切りついたので、年明け早々に夏作に向けて畝上げを進めていこうと思います。

菌ちゃん農法の高畝

 

ベッド幅も大きいので同じ圃場面積でも畝数が取れない=反収が下がるかもしれませんが、とにかくやってみないことには「絵に描いた餅」で終わってしまいます。

それはとても勿体無いことです。

 

その他、作付けについて

夏作ではスイカ・ツルムラサキ・空芯菜・冬瓜など定番の人気お野菜を引き続き重点的に育てて参ります。

 

去年全く振るわなかったナス科のトマト・ピーマン・唐辛子も菌ちゃん畝で育てる予定なので楽しみです。

大玉トマトはこれまで育てたことのない品種(固定種)に挑戦します。

自家採種トマトの種の発芽率が悪かったのでF1種の麗夏を育てた年でした

 

大人気だったとげ太郎きゅうりは去年と同じくらい作付けようと思います。

夏のお野菜セットも好調でした

 

また、秋冬野菜は年内早々に売り切れてしまったので、全体にもう少し多く作つけようと思います。

 

お野菜の味は私たちの手を通して作られます。

今年の農作業も、夫婦2人で楽しんでやっていこうと思います。