トラウマ

–恩師のブログ記事–

(2018年04月27日)




どんなに前へ進もうとしても

どんなに努力しても


中々 上手くいかないことが

あります。



それは、

何かが邪魔をしているのです。



人々は そんな時、

それがあなたのトラウマなのよと、

そんなことを意識します。



一体

トラウマとは 何なのでしょうか?



どんな嫌なことがあっても

一晩眠ってしまえば、

ある程度は 忘れていきます。



一週間経ってしまえば、

そして

新しい出来事に出会ってしまえば


その悩んでいた時間が

何だったのかさえ

忘れてしまいます。



時間というものは

とても有難いもので、


苦しかったり

悲しかったり

したことでさえも


その時間により

癒されていくのです。



人間というのは、

その悲しみや苦しみを

いつまでも持続させず


時間と共に癒し


そして

忘れるように出来ているのです。



いつか思い出した時は、

そんなこともあったよねという形で


思い出の結果とし

そこに意識が戻ることは

さほどないのです。



しかし

ものすごく辛いことや、

ものすごくきついことを、


そこから逃れる為に

時間という観念を捨て


急激に忘れようとしたならば

その時間が未来へと進まず


その中で

閉じ込められるという

結果になります。



それが例え

楽しいことであっても

悲しいことであっても

辛いことであっても


そこにおける

認識と観念が

それを どう捉えたか

によって


その結果は

違ってくるのです。



一番辛い人間の感覚は、

恐怖と別れです。



この恐怖と別れという感覚を

どう乗り越えるかが

難しい問題となるでしょう。



ほとんどのトラウマは、

この恐怖と別れの中に

存在しています。



極めて

危機的な恐怖と 悲しい別れが

それを忘れようとする

意識の中で


いつの日にか凍結され

トラウマ化されていくのです。



その忘れようとした結果ではなく

強制的に

忘れようとしたその行為は、


自分の中で

要するに


潜在意識の中では

その記憶は常に残り


日時生活においては

観念的に

忘れてしまっていることが

現実なのです。



トラウマを乗り越えることが

出来るとするならば

その消された記憶を

思い出さなければ なりません。



しかしながら

今になって考えると


自分が子供の頃に

起こった現実は、


大人から見たならば

恐怖でも辛い別れでも

ないのかもしれません。



自分が親になると

子どもを叱ることなど


自分が

子どもだった頃の記憶が

存在しない限り


それを

恐怖と感じることは

ありません。



逆に

自分の中の

その子どものときの

小さな出来事が、


トラウマとなり


今の自分が

前に進めない自分を


解決出来ない自分を

作り上げているのです。



例えば

子どもの頃

いたずらをし、


両親に

押入れを閉じ込められたと

しましょう。



その暗闇の中で泣き叫び

出して欲しいと願った子どもが

居たとしても、


大人から見たら

押入れの中は

何の恐怖もない


逆に

昼寝でもしたら

丁度良いような空間に

過ぎないのです。



そんな感覚の中で

物事を捉えると、


子どもの時

押入れに閉じ込められた


その暗闇の恐怖


その恐怖から逃れようとして

潜在的に

閉じ込めたその記憶が


大人になって

一体なんだったのか

わからなくなっているのです。



要するに

トラウマは、

その時の自分に 返らなければ、


その同じ恐怖を

味わうことは

出来ないのです。



そして

その恐怖から

立ち直ることが 出来ないのです。



あなたのトラウマは、

その子どもの頃の記憶なのよ

と言われても


何そんなことで 悩んでいたのと

考えてしまったら

何の意味もない出来事に

なってしまいます。



大人になってからの

辛い出来事や恐怖は、

子どもの頃感じた

別れや恐怖とは 違うのです。



だから

大人になってから

そのことを思い出したとしても、


トラウマの解決には

ならないのです。



では どうすれば、

トラウマから抜け出すことが

出来るのでしょうか。



自分を、

その記憶を、

子どもの頃に戻さなければ


それは

何の解決も出来ないことに

なってしまいます。



子どもだった自分は、

そんな小さなことが

死ぬ程

怖かったに 違いありません。



買い物に行って

親から はぐれてしまった子どもが

泣きながら親を探した、


そんな記憶が

恐怖という観念を植え付けてくるのです。



この分からない所に

存在する


そういった意識を

思い出すことは

とても大切なことですが、


そして

その時の記憶に戻り


自分に対して

もう大丈夫よ、と

大人の自分が


子どもの自分を

いたわる必要が あるのです。



そして

もう大丈夫と

何度も言い聞かせながら


その記憶を

癒し続けるのです。



何だそんなことだったのかと、

そういう考えを

持っては いけません。



もう大丈夫だよと、

いたわる思いがない限り

トラウマからの脱出は

出来ないのです。