なぜ私がこのブログを始めたのかについて、ちょっと説明します。

 

映画は映画館で見るのが一番いい。それは、映画を愛する人なら当たり前のことです。だって、映画は映画館で見るように作られている。

 

私自身も学生時代から映画館に通いつめ、ミニシアターのオープニングスタッフだったこともあるし、旅先で映画館を見つけると、つい入ってしまうほど映画館が好き。だから、映画館が少なくなっていくのは本当につらい。

 

しかし、だからといって全ての新作を映画館で見ることは、いくら暇とお金があっても体が1つである限り不可能です。そのジレンマは、映画ファンならよくおわかりのことでしょう。

 

そんな時、配信サービスの存在がどんなにありがたいか。「映画館でしか映画を見ない」「配信で映画を見るなんて邪道だ」という信念をお持ちの方には、こう言いたい。

 

でも、見ないよりマシなんじゃないの?

 

私は映画館にも行くけど、4つの配信サービスに入っていて、TSUTAYAの宅配レンタルも活用しています。さすがにスマホのちっさい画面で鑑賞したくないので、家ではなるべく部屋を暗くしてプロジェクターやテレビ画面に映し出し、映画館気分を再現して鑑賞するようにしています。

 

と言いつつ、たまに外出先でスキマ時間にスマホで見たりしますが…こんなことでいいのか?と自問自答しながらも、それでも映画が見たいんだよ私は。

 

そして最近気がつきました。

 

ちょっと待てよ。映画と人をつなぐ橋渡しのような役割をしたいと思っているのに、せっかく見てほしいと思って作品を勧めても、それが見れないんじゃ意味ないよね?

 

次々と公開される作品はあっという間に上映されなくなり、中にはDVDレンタルにならない作品もある。

 

昔見た映画をまた見たい。

好きな映画を何度も見たい。

見逃した新作を早く見たい。

見たいシーンだけ何回も見たい。

めっちゃ古い映画を見たい。

 

そんな時、配信サービスを活用しないのは、もったいなさすぎます。

 

念を押しますが、私は配信サービスを推したくて、このブログを始めたわけではありません。映画は映画館で見るべし。その考えは変わらない。若い世代が映画は配信で見るのが当たり前になっていることに、強い危機感を抱いています。

 
なんとかしなくては。
 
そのために今の私ができること。
 
それは「映画館に行こうよ!」と叫ぶだけでなく、まず映画ファンを増やすことです。

 

入り口は配信でもいい。そこで古今東西のいろんな映画を見て、映画を好きになって、好きな監督の新作が公開されたら、入場料を払って映画館に行ってほしい。そして、映画館で映画を見ることの快楽と贅沢を存分に味わってほしい。

 

配信のお陰で、私はご飯を食べるように映画を見ることができるようになりました。でも、かといって映画館に行く回数も減っていない。それはそれ。これはこれ。

 

これからは、そんな風にして映画とつきあっていく時代なのでしょう。

 

このブログで紹介するのは、仕事抜きにして、ただ自分が好きだったり、勧めたい作品だけです。レビューもダラダラと長いのが嫌いなので、鑑賞直後にパッと感じたことを綴っているし、ましてや★をつけるなんて愚かなことはしていません(だって感想や評価は変わるでしょ?)。だから物足りないかも…でも、作品数には自信がありますよ。

 

さて、今日は何を見よう?

 

そんな時の参考にしていただけると、幸いです。