日本は皆中流階級と言われていたのが、近年は格差社会だと言われています。
これは、世界の支配者が1握りの裕福層と奴隷というピラミッド社会を作り上げようとしている一端なのかもしれません。
特にここ数年は、安倍さんなのか奥の院なのか、公務員・大企業を優遇する施策ばかりという批判もあるようです。


私は大企業にお勤めの知人も公務員の知人もいます。
しかし、同様に中小企業にお勤めの知人も、中小企業支援に関わる知人もいます。
私は八方美人になりたいのでなく、皆がどの位置にきても納得できる社会に近づけたらいいなと思って、このブログを書いているところもあります。
いろんな立場の人がいるので、いろんな意見があって当たり前なのです。
なので、もし自分が様々な立場だったら、それが考えにくければ、自分の友人・親戚が自分とは真逆の位置にいるならと考えてみると、妥当な解決策が出てくるかもしれません。
私は幸か不幸か、リアルに上記の立場になる場合が多く、(絶対、これ自分で仕組んで生まれてきたなと思っています。)、よく双方に妥当な解決策を考えたりしています。



公務員や大企業の知人はやはり優秀な人が多いと思います。
話を聞いていると、求められるハードルが高く、プレッシャーもかなりのもののようです。

だから、これから書くことは、公務員や大企業の各個人を批判しているのでなく、こういう社会システムを批判していると捉えていただくとありがたいです。
下記は、中小企業で働いた時に聞いた話や、中小企業の経営者層に話を聞く機会があった時の話、WEB上の話をまとめました。(プライバシーに関わることもあり、あえて引用先は書いていません。)
現状が少しでも分かれば、また、声にできない中小企業の方の代わりになればと書いています。
なお、○○や△△というのと実際の企業名の字数はイコールではありません。



・中小企業の製造業の方がよく言われるのは、「大企業との違いはなんと言っても資金力。開発に資金がかかる。資金がもっとあれば試行錯誤して開発したい。」とのこと。
ただ、現在は中小企業向けの補助金や相談機関が充実しているのも事実。
応募して、選考に残ればものづくり用の資金がもらえるなどの金融支援もある。
この支援のおかげで、製品を作り上げ製品化することができた、と喜ばれている方々もおられる。

・○○グループの仕事の仕方は汚い。仕事がもらえても、仕事以外でお金を出させられる。

・大企業△△から共同開発の話がきた。製品がほぼ完成の段階で、共同開発取りやめと言われた。
後日、共同開発で作った製品ほぼ同じ製品が△△から販売。大ヒットとなる。契約書をしっかり作っていなかったため、泣き寝入り。この手の話は大企業VS中小企業でよくあるよう。

・大手××の支払いが異常に遅い。仕事をし終えても、通常の会社よりも支払いがありえない程ずっと先なので、支払いを受けるまで仕事にかかった経費は全て自分持ち。
××の支払規定でないと仕事がもらえないので、皆いやいや従っている。
そりゃ利益が出るはすだとの声。

・よく言われているが、高い技術力を持った日本の中小企業はある。
素人の私から見ても 高い技術と分かるくらい。それを埋もれさせてはいけないし、むしろ育てていくべきだと思う。

・中小企業の作業をする会社は人が集まらない。募集をかけても人が集まらない。
一方、中小企業のものづくりの会社に中学生が職業体験として参加しているところもある。
人材もだし、価格の面でこの先、どんどんものづくりが海外にシフトしていくのではないか。

・中小企業が一番法人税を多く出している。
参考:☆土佐のまつりごと  *2012年9月の記事です。
http://wajin.air-nifty.com/jcp/2012/10/post-a2fd.html


『国税庁の2008年度資料から、法人税の基本税率30%に対して、資本金100億円以上の巨大企業では、真実実効税率はわずか15 16%の低水準である。日本の法人税をほぼ法定税率どおりに払っているのは、黒字を出した中小企業で、日本の法人税の現状は「巨大企業が極小の税負担」で「中小企業が極大の税負担」となり、企業規模別の視点では「逆累進構造」となっていると明らかにしています。』

2014年は地方によっても違いますが、基本税率が35%。
大企業より中小企業の方が法人税が多い要因として

『①連結納税制度 ②受取配当益金不算入 ③外国子会社配当益金不算入 ④税額控除をあげている』

日本内に支店・営業所があると、それごとに法人税を支払わなければなりません。
海外の子会社の場合は、現地に納税し、日本には納税しません。
外食産業や小売店舗で、日本国内にチェーン店を持つ企業は他法人税の支払いだけで大変だろうなと思います。


・一方、交際費は、大企業(資本金が1億円を超):外食費の50%が経費として認められる
        中小企業(資本金が1億円未満):年間800万円までの交際費は全額経費



ここに書いた事はごく1部で、支援やシステム等他にも、中小企業・大企業それぞれメリット・デメリットがあると思います。

また、もちろん素晴らしい大企業も多いと思います。
どの企業も社風というものがなんとなく分かりますが、大企業の社風はねちねちしていないというか、いけずでないという印象を私は持っています。
ただ、上記の事もあるのが事実で、ビジネスの場以外でもですが、強い立場の人ほど優しくして欲しいなあと思います。


私はこういう話を聞いたりするので、同じ道を何度も掘り返すだけの工事を見ると、”この野郎!”と思ってしまいます。
皆、自分のお金には細かいのですから、自分のお金の一部である税金にも細かくなった方がいいと思います。まあ、細かくなったところで、なかなか政治が代わりませんけれど。


優秀な人材を囲いこむため、高給にするのはどの組織も同じです。
しかし、庶民が苦しい生活にあえいでいる中、公務員の給与を上げるのはあれですか?
支配者お特意の、2つに分けて争いを起こさせるためでしょうか。

これは理想ですけれど、公務員の待遇をあまり上げず、むしろ民間と同じかそれ以下にしたらいいと思います。理由はお金のためでなく、奉仕の精神で働く人を集めるためです。
現に、外国の地方議員などは、そのような所もあるようです。
ただ、優秀でもっと稼ぎたい人もいると思うので、そういう人は独立し、公の仕事も続けたいなら顧問のような形で公の仕事に関わればいいのではと思います。
机上の空論ですが。



がんばれ中小企業!