栃木での村づくり(6)いいとこ取り自然農法 | 山納銀之輔〜俺がお金を捨てたわけ

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自然界に寄り添って生きろ!
全てを失くしても大丈夫。世界は大きい!

ワークショップをやるようになってから、人手は全然困らなくなってた。

いろんな人が来て手伝ってくれるようになったから。


村には代わる代わる、自然農を学びに来る人が来るようになった。

実際には、自然農を学んだけど、自分の畑を持ってないから、週末に来て耕してくれた。


自然農って結局、自然を味方につける農法だから、地域によっても場所によっても全部違う。

だから先生によって全部違う。


結局は13種類の自然農法を実験することができた。

それで確立されたのが、いいとこ取り自然農法。


その頃には食料自給率は90%になっていた。

買わなくちゃならないものといえば、

塩とか油とか。



田んぼはなかったけど、近所の農家さんの稲刈りと田植えを手伝いにいってたので、分けてもらえるようになった。





小麦は古代小麦を育てた。

『デュラムセモリナ』のおじいちゃんにあたる、大昔から生えてた植物。

だから肥料も農薬もいらない強い品種だ。

自然そのままの力でどんどん伸びていく。


野菜も穀物も、大昔からやってきた栽培方法でつくって、大昔から食べていたものを食べる。

それが一番体が喜ぶし、簡単に育つ。


そりゃそうだよね。


農薬とか肥料とか買わなくちゃならなくなったのはここ最近で、50年も歴史はないんだから。


例えば、にんじんを栽培しようとしたら、にんじんは育つけど、にんじん以外の草は全滅する農薬をセットで売っている。

そしたらその土にある微生物や大地のエネルギーは枯れてしまうから、結局栄養のないにんじんを培養してるだけだ。

それで日本では《普通じゃない》野菜や米やパンを食べている。


そんな大事なことを、学校や社会では教えてもらえない。


ありのまま、なるべく自然のままに植物が生まれる土を作る。

その土だから、大昔から食べてきたものが育ち、それを食べるとカラダの中の遺伝子が喜ぶ。


そして病気にもならない。

アレルギーも治る。


それを栃木の村では伝えてたんだ。


そのおかげで、たくさんの人が、次から次へと勉強や見学に来た。



つづく。

 


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