正月休みに米沢穂信著のIの悲劇という本を読みました。ネタバレ含みます。
ある市の集落が誰もいなくなって、市長がIターンを進めるために、蘇り課という部署を作ります。
メンバーは一見仕事をしない課長と主人公の中堅職員、一見能天気な女性新人という3名です。
主人公は一生懸命、移住者の期待に応えようと奔走しますが、なぜか、せっかく移住してきた人たちは去っていき、誰もいなくなります。
実は一見仕事をしない課長は市の問題の火消し役、何でも問題を解決してしまうというエキスパートで、移住者の弱みを掴み、次々と追い出していきます。
新人女性も能天気キャラのウラで、課長とタッグを組んで様々な策を弄して、これまた移住者たちを追い出していきます。
市長がIターンを公約に掲げて施策を打ち出したのですが、その集落に移住者が来ると、辺鄙なところにあるので除雪やスクールバスの費用がかかり、財政の厳しい市としては困るということで、副市長たちが、凄腕の課長と新人女性を配属して移住者の追い出しにかかるというストーリーでした。
実際に合併した市町村で、住民を中心部に集めた方がコスト削減になるという議論があり、周辺部に住んでいる住民たちは生まれ育った場所から離れたくないと反対しているそうです。
正月から寒々とした気分になりました。
