会津の山奥に消滅した集落があると聞いたので訪ねることにした。
コロナで仕事がなくなった期間に、数年先分の仕事をしてしまったせいか最近時間に余裕ができた。
空気のカラッとした清々しい朝、なんとなく喫茶店のモーニングが食べたくてなって会津の喫茶店を探した。
大芦家のタカオさんは早朝3時には起きてるんだから、週末くらいモーニングサービスをやってもらえば黄金の朝を大芦で楽しむことができるんだが。。。商売気がまったくなくて困ったもんだ(笑)
会津の喫茶店はどこも10時以降の営業開始がスタンダード。
諦めていたら喜多方駅前に8時から営業している店を発見。
さっそく博士峠を越えはるばると訪ねた。
珈琲専門店煉瓦
以前に一度訪ねたことのある店だった。
オーダーしたのはシンプルにバタートーストとコーヒー。
今日だけは特別にとトーストには塩をたっぷりかけ、またコーヒーにもたっぷり砂糖をいれて思いっきり甘くしていただいた。
塩っぱいトーストと甘いコーヒー。これがオレ流の黄金のひとときだ(笑)
喫茶店でいただくモーニングは流行りのコメダのモーニングとはやはりひと味違う。
本物の喫茶店は日本の宝だ。
ところで今回のお盆は家族それぞれが旅に出てしまい、犬のおもり係となってしまった私。
バイクに跨がってソロで出かけようと思ったが、ドライブ好きの愛犬ミーちゃんに後髪を惹かれ車で一緒にドライブすることになってしまった。
喜多方からかなり外れた田んぼの中の集落に気になるラーメン屋を見つけた。
市内には掃いて捨てるほどラーメン屋はあるがこんな場所にラーメン屋か〜と
調べると評価はかなり高いぞ。
モーニングを食べて1時間も経っていなかったが食べずにはいられないかも〜と暖簾をくぐる(笑)
店は完全に農家の土蔵だ。
肉ラーメンが売りらしいが8時の開店と同時に売り切れだという。
肉は一緒だというので仕方なく醤油ラーメンを注文した。
来たー!
さっそくいただきました!
感想はと言えば
『ん~~喜多方ラーメンだ』
美味しいが喜多方ラーメンなのだ(^_^;)。
やっぱり喜多方だから喜多方ラーメンになってしまうのだろか(笑)
喜多方ラーメンの美味しさの違いを誰か私に教えて欲しい(^_^;)
しばらく喜多方を東西南北と徘徊しやっとお目当ての消滅集落があったらしき場所にたどり着く。
集落はこのトンネルの奥にある。
『なんか結界のようなトンネルだな〜(^_^;)』
何かもらってきそうでくぐるのを躊躇してしまうが、性格的にそんなことにはこだわらない(^_^;)
最近、会津の山奥を走っていると消滅に近い集落を何度も目にする。
共通してるのは道のどん詰まり、行き止まりばかりということ。
道が繋がっているということの大切さを改めて実感している。
昭和村でも念願の博士トンネルが来月10日開通するという。
人が行き交う奥会津地方のヘソ昭和村はまだまだ大丈夫だと思うが、今回の消滅集落が明日の昭和村とならないことを切に願うばかり。
カリフォルニア州では1000ドル以下の泥棒や詐欺は犯罪に問わないという法律ができてからサンフランシスコの中心地は大変なことになってしまい多くの住人が街から離れているという。
かつてのニューヨーク州知事の割れ窓理論ではないが、割れ窓の多い街には犯罪が多いという。
これを農村の耕作放棄地に置きかえてみると、
耕作放棄地が増えると獣害が多発し集落の美しい景観が損なわれやがて人々が村から離れてしまう。
手入れされた田んぼが広がる美しいのどかな農村は心を癒してくれる。一度あれた集落は元には戻らない。
だから田んぼはこれからも大切にしていかなければならないと思っている。
美しい日本の農村は日本だけでなくいまや世界の宝だ。
目的を果たしたあとは喜多方市内のカフェで、シフォンパンケーキを2度目のランチ代わりにいただき、大好きな雄大な飯豊連峰と阿賀野川を眺めながら家路についた。
会津の豊かさがあるのはこの川を通じて京都とつながっているからなのだろう。
会津は美しいな~
飯豊連峰の稜線が懐かしい。
南無地蔵菩薩
しばらく喜多方駅前のモーニングに通うことになりそうだ。