サービスを打つ際には、トッププロがそうであるように、打ち上げるような正しいフォームで打つと自然と両足が地面から離れて、ジャンプした状態となり、毎回着地においては足に負担がかかる。

全ポイントフラット気味の速いサービスを打ち続けるのは、結構しんどいと考えている中で、回転系のスピンサービスやスライスサービスを適度に混ぜることの有効性を感じた。以前のフォームは一旦忘れて、もう少しサービスを安定して楽に打つ方法を模索する中で、最近意識しているコツをまとめてみた。

 

グリップ

コンチネンタルグリップを使用することは全員に最初におすすめしたい基本。コンチネンタルグリップでも若干バックハンド寄りで少し薄めに握る。手首を柔軟に保って、スムーズに振り抜くために小指は強く握らず、プロネーションの動きがロックされないようにする。

 

打点の位置

ボールを打つ際に、打点を体の前方で設定し、不必要に高い打点で打とうとしない。特に肩の高さよりも少し低めに打つとスライス回転がかかりやすくなります。

 

トス

肘や手首の動きを使わない。手からボールが離れる位置は、肩の位置以上にして、投げるというよりは打点にボールを置きに行くイメージ。うまく上がらなかったトスは無理に打ちに行かず、納得がいく場所に上がるまでやり直す。

 

スイングの軌道

ラケットを外側から内側へスイングし、ボールにスライス回転をかけるようにします。このとき、ラケット面がボールの外側を捉えるように意識します。

 

ボディターン
体全体を使ってスイングし、腰と肩をしっかりと回転させる。体幹など体の大きい部分から動かしていき、肩から肘へそして最後は手首へと小さいパーツをムチのように連動させて、打点に向けてターンしていく。

 

練習とリズム

アップの時に力が抜けた状態で、繰り返し連鎖運動をすることで、スムーズなリズムとタイミングを体に覚えさせる。特に試合直前では、アップの時にリズムを掴んでおき、開始後にはリラックスして自然な動きでサーブを打てるようにする。

 

数十年前は、スピードアップの手段として膝を深く曲げてからインパクトに向けて伸ばすことでパワーを生み出すような教え方もあった。ラケットの進化で最近ではそういう教え方をする人も減ったように感じる。トレーニングをしていない一般のレベルでそういう動作をし続けることの方が、身体には負担が大きく結果として、安定したサービスを入れ続けるのが難しくなると理解されたからだと思う。