初めてうちに来られる患者さんからの質問で最も多いのが
『健康保険は使えないのですか？』という内容です。
そもそも鍼灸院での『保険適用疾患』とは、神経痛・リウマチ・頸腕症候群（首や肩、腕の痛みや痺れなど）・五十肩・腰痛症・ムチウチの６種類のみで、それ以外は保険の適用外となります。
また、その保険適用疾患であっても『医師の同意書もしくは診断書』が必要な上、患者さんはまず全額を支払った後に自分で健康保険に申請して払い戻しをしてもらわなければなりません。
しかし、整骨院では患者に代わって、その保険金返還申請を代行できるために、患者さんが窓口で支払うのは３割のみとなります。
ところが！ところが！ところがですよ！
整骨院で保険が適用できるのは、骨折・骨のヒビ・脱臼・打撲・捻挫(肉離れ含む)の５つのみです。
日常生活やスポーツでの筋肉疲労や肩コリ、腰痛・・・そんなものは全て『保険適用外』なのです。
だから、本来は『慢性の腰痛で鍼灸整骨院に行き、保険を適用してもらって３割だけ支払って帰ってきた』ということは、ありえません！
が、うちにこられるほとんどの方が、『そうしてきた』と言います。
もし、あなたが整骨院に行き、骨折・骨のヒビ・脱臼・打撲・捻挫（肉離れ）の５つ以外であったにも関わらず保険が適用されたとすれば要注意ですよ！
そこの整骨院は間違いなく、『不正請求』をして保険金を騙し取っています。
もっと悪徳になると、あたかも患者さんのことを思っているかのように
『本当は保険が使えないけど、少しでも安いほうがいいでしょうから、捻挫ってことにしときますね！』などと言って、患者の同意を得ようとします。
これは、その責任を一人で負うのが重いために患者も共犯者にしているようなもので、言いかえると
『このままじゃお金を騙し取る事ができないから、書類を改ざんするので共犯者になってくださいね！』 ってことです。
そもそも、私達の様な鍼灸師や整骨院の柔道整復師には『診断』ができません。
本当は、医師の診断なしに勝手に骨折だの捻挫だの病名を付けること自体できないことなのですよ！
同じ様な症状なのにAさんは保険が使えてBさんは使えない・・となると、やはりBさんは心地よくないと思います。
だから、うちでは一切の保険適用はしておりません。
保険適用疾患の治療で保険が使いたい方は、どうか他の治療院へお願いいたします。
そこで、もしあなたがこのような悪徳業者に出会ったなら、勇気を出して注意していただきたいです。
自己管理で簡単に防げる疾患に対して、堂々と保険を使って国民医療費を膨れ上げるのはやめにしましょうね！
また、医療に携わる者のはしくれとしてでも、疾患名を改ざんしてまで保険を不正請求するのはやめにしませんか？
この記事は、一人でも多くの方々に知っていただきたいですので、出来ればシェア・拡散していただければ有難いですm(__)m