最近のSNSを見ていると、見られもしないのに書いたり消したりしながら17年くらいブログを書き続けている自分が異常に思えてくる。
私はブログを書くのが好きなわけじゃないし、楽しいわけでもない。
ただ、自分の心を表現する方法として、ブログが一番性に合っているのかも知れない、とは思う。
こんなに流行りも読者の感想も無視したブログは、もうなかなかない気がする笑。
ま、こんなダークでヘビーな内容をツラツラ書いてるブログが流行っちゃうと私は日本を信用できなくなって陽気な南国とかに国外逃亡しなくちゃならなくなるかもだから、読まれないことにホッともしてるんだけどね。
私の心の師である精神科の過去の主治医が書いた、『相談者』という本が数年前に出版された。
写真家でもある同じ県在住の精神科医との共作で、先生が文章を書き、もう一人の先生が写真を撮り、その写真に先生が文章を書き、その文章に写真が届き…という、文章と写真の文通みたいな作品らしく
『情報に溢れた世の中だからこそ、解釈を全て読者に委ねる本を作りたかった』
という想いを込めて作られた一冊らしい。
因みに私はまだ読んでいない。
その内に読もうかなぁ、という感じだ。
レビューには、『静謐で癒される作品』と書いてあった。
先生らしいなぁ、と、私は思った。
先生自身はね、静謐って感じじゃなくて、関西弁の粋で陽キャで、お洒落なイケオジ(ぃ?)って感じの人なんだけど、あくまでも診察中は。
今の時代に静謐さを生み出すところが、本当に先生らしいなぁって思った。
あと、烏滸がましいけど共感した。
このブログに癒し要素があるかどうかは甚だ疑問だけれど、誰かの静かな時間になっていればいいなぁって、ここ数年は特に思いながら、ブログを書いている。
ほんのごく一部の誰かの、ほんの一瞬の時間だけでも、このブログが静けさを授けられていればいいなぁ、と思う。
記事の内容が、どんな内容であったとしても。
例えば私がブログで何かしらのお役立ち情報を発信するようになったとしても、このテンションでブログを書き続けていたい。
ちょっと疲れた週末の、テンション低めな深夜ラジオみたいなイメージ。
毎週毎週は聴かないけど、貼らなきゃいけないときに貼る心の絆創膏みたいな、時々夜に使う蒸気や小豆のアイマスクみたいな、そういう静けさのある言葉を、ずっと書いていたい。
たとえ異常でもね。