『早稲田大学人気ゼミの教授が教えてくれる、ビジネスパーソンとしての心得』 | 【安心・安全】ロハスなライフスタイル

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こんにちは、ナチュラリースマイルです。

いつも、私のブログを読んで頂き大変感謝します。

さて、本日のテーマですが?


『早稲田大学人気ゼミの教授が教えてくれる、ビジネスパーソンとしての心得』です。


よろしくお願いします。

『入社3年目までに絶対に知っておきたいこと』(森川友義著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は、早稲田大学国際教養学部教授。

自分の人生を満足して送りたいという人に向けて書かれたという本書では、「仕事の場で自己実現をし、社会に付加価値をもたらしていくために、20代で身につけておくべきこと」を説いているのだそうです。

早稲田大学における私のゼミでは、毎年15人程度のゼミ生を受け入れています。

ゼミ生たちはみな、テレビ局の総合職やアナウンサー、大手広告代理店等のマスコミ業界、総合商社、外資系企業、大手IT企業などの「就職偏差値」の最上位にくる企業に就職したり、著名な大学院に進学したりしています。

こうしたゼミ生に対して、日ごろから伝えてきたことがあるのだとか。

それは、学生という身分を脱し、ひとりのビジネスパーソンとなったときから求められる基本的な「力」を身につけることの重要性。

しかし、必ずしも表層的な仕事上のスキルや知識というわけではないのだともいいます。

講義ではまず、自らの判断と責任で下す「意思決定」により、仕事もプライベートも、つまりは人生が形作られていくという事実、さらには「生き甲斐」とも言える仕事における本質的な目的を設定することが、ビジネスパーソンとして「納得した人生」を生きることにつながるということを、理解してもらいます。

そのうえで、ビジネスパーソンとして必要とされる力とは何かということを、ひも解いていくのです。

そして、その考え方をまとめたのが本書だということ。

きょうは第2章「ビジネスパーソンとしての心得」の中から、いくつかの要点を引き出してみたいと思います。

給料をもらうとは、どういうことかを考えるいうまでもなく、学生と社会人の根本的な違いは、お金を払う側から、お金をもらう立場に変わること。

知識をインプットすることを本分とする学生は、大学から得る知識の対価として「授業料」というお金を払うことになります。

大学生は教員が提供する知識の消費者であり、お金を出して知識をもらうという構造は、スーパーマーケットでミネラルウォーターを買うのとまったく同じだと著者は説明しています。


入社3年目までに絶対に知っておきたいこと
1,512円

対して、世の中になんらかの価値をアウトプットすることにより、その対価としてのお金を得る立場にあるのが社会人。

自分が直接世の中に価値をもたらしているという実感を持つことは難しいかもしれませんが、会社は、社員全員で生み出した付加価値(収益)のうちの一定の割合を、給料というかたちで分配しているということ(その割合を、労働分配率と呼ぶそうです)。

つまりは、生み出した付加価値を買ってくれた人からお金を得ているということです。

ただし実際には、ついこの間まで大学生だった人が、入社当初から戦力になることはないため、OJT(On the Job Training)や研修というかたちで教育されるわけです。

つまり仕事を完全に覚えるまでは、アウトプットと同時にインプットも行われることになるということ。

時間管理がすべてを制する時間が有限であり、貴重な財産であるということは、有効活用の必要性があるということ。

それはお金と同じで、無限にはない以上はやりくりが必要だというわけです。

だからこそ、時間が限られている以上は、まず時間管理をしっかりしなければならないことになります。

そのため著者も、時間管理は、健康管理に次いで、社会人の基本だと主張しています。

まず、ビジネスパーソンは、すべからく期限を守ることが求められます。

自分のペースで仕事をするのではなく、一緒に働く人とのかかわり合いで仕事のペースが決まります。

勤務時間は決まっていますし、会社によっては残業時間が制限されていますので、限られた時間内で業務を優先順位を付けて遂行し、締め切りを守らなければなりません。

制限時間オーバーの100点より、時間厳守の90点をとることが必要です。

印象的なのは、そのためには土日の過ごし方が重要な意味を持つという発想。

会社を経営する側は、仕事中は仕事に集中してもらいたいと思っているもの。

会社は社員の労働時間を買っているからです。

勤務時間に対して会社が対価を支払っているので、仕事中に仕事とは関係のないことに時間を使っているとしたら、会社から見れば「損失」となるわけです。

そこで、勤務時間中に仕事に集中できるようになるために、土日を使わなければならないというのです。

ON(仕事)とOFF(プライベート)を速やかに切り替え、充分に休養したり、友人や恋人と楽しく過ごしたる、あるいは勉強や体力づくりに使うべきだということ。

また、このような1日の仕事の時間配分、1週間の仕事とプライベートとのバランスという短期の時間管理だけでなく、将来のキャリアプランやライフプランといった中期的な時間管理も必要。

その時点でも計画的に時間を使っていかないと、せっかくの人生に無駄な時間が生じてしまうという考え方です。

仕事は「結果主義」。

努力を認めろと愚痴ってはいけない学生までは、努力は評価されるものであったはず。

前述したように「お金を払って教育というサービスを受ける身」であり、そこには「努力する」という能力の育成も含まれるからです。

しかし給料をもらう側の社会人になると、「努力しなかったけど成功しました」は問題なしですが、「努力したけど失敗しました」は問題ありということになります。

問われるのは、努力の有無ではなく、成功の有無です。

ビジネスの世界では「よくがんばったね」は成功者に対して贈る言葉であって、失敗者に対する慰めの言葉ではありません。

成功。

不成功の結果がすべて。

これを「結果主義」と言います。

義務教育においては、結果とともに「どのような手順でどのような努力をして、どのように成功・不成功に対応したか」というプロセスが重視されます。

そして、そのプロセスが間違っていないことを確認します。

著者はこのような考え方を「過程主義」という言葉に置き換えていますが、義務教育が過程主義なのは、子どもの可能性を引き出すためだということ。

だからこそ、社員が口にする「私も一生懸命努力しているんだ」というようなセリフは、過度の過程主義偏重が生んだ「ゆがんだ言葉」だというわけです。

社会人は、結果がすべて。

先天的能力だろうが、努力だろうが、運だろうが、使えるものはぜんぶ使って結果を出してください。

ただし確率的に、プロセスが正しければ結果がついてくるのも事実。

そのため、過程主義に基づいた成功のパターンは確立しておきたいものだとも著者はいいます。

気の合わない同僚がいることを前提に、社内の人間関係を考える会社では、気の合わない人と一緒に働くことは避けられないものでもあります。

そこで、そうした前提で対処する方法を考えなければならないわけです。

まず大切なのは、一緒に働く人に過度の期待を抱かないこと。

結婚生活と同じで、期待は裏切られるというのです。

重要なのは、「あくまで利益を上げるために短期的にチームを組んでいる人なんだ」と割り切ること。

関係が永久に続くわけではないので、短期・中期的に一定の時間を共有するだけと考えるべきだということです。

自分を押し殺して無理に相手に合わせたり、媚を売ったりすることは必要なし。

自分が悪いと考える必要もなし。

気が合わないのは仕方がないことで、避けられないもの。

会社の「できる人」たちはみな、その現実を受け入れて対処しているわけです。

会社組織においては上意下逹の「指揮系統」を守らなければならないため、組織の下位にいる若手や新人は、上司からの命令に従って行動し、成果を出すことが求められます。

そのため、人の良し悪しで動くのではなく、指令に対して動くという割り切りが必要だということ。

また、仕事の境界線を明確にし、分業体制をしっかり整えることもまた重要。

なぜなら仕事におけるいざこざは、自分と他人の所有権が明確でない「公共財」において生じるものだから。

そこで曖昧なところがあったら、上司と相談して明確にさせることが大切。

どこまでが自分の仕事で、どこまでが他人の仕事なのかを明確にしておき、自分の領域には入らせない、相手の領域には入り込まないという境界線を明確にしておくことが大切だということです。

そして最後に著者が強調しているのが、友だちを大切にすること。

仕事では仕事そのものより、人間関係でストレスがたまるもの。

そのため、腹を割って話せる友達が貴重だというのです。

いうまでもなく、友だちは選んでつくった相手であり、利害関係がない人たちだから。

ときには彼らと飲んだり、食事をしたり、仕事から離れる工夫をすべきだということです。

ゼミの内容に基づいているとはいえ、読者の対象は若者すべてというわけではないと著者は記しています。

就職活動を終えて内定を獲得した大学生、新卒や就職で会社に入ってから3年ほどの新入社員、年齢でいえば21〜28歳くらいの、将来的に日本全体に影響を与える人たちに向けられているということ。

だからこそ、「成長したい」という意思を持った人たちには、さまざまなヒントを与えてくれそうです。

以上です。

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