先日とある生徒から
「先生なんでこの塾買ったの?」
と、すごい質問がきました。

その場では
「まぁいろいろ事情があるんだよ」
と濁して話を終わらせましたが、正直いろいろと戸惑ってしまいました。

自分は子供たちに自分のことを社長と名乗ったことは一度もなく、さらには事業を買い取ったというようなことは一度も言わないでいました。
しかし、さすがは大人の階段登る中3生。きっと他の先生や保護者との会話の中でいろいろと知ったのでしょう。

自分は独立から8年で1つの法人と7事業を他者から引き継ぎました。そしてその全てを今も継続して運営しています。
今日のブログでは、なぜ自分が「買い取った」のかを質問してくれた中学3年生に向けて返事をします。

私がお答えします。ども、聞かれた本人です。
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まず前提として、どの教室も自分が引き継いでいなければ終わってしまう状態でした。
みんなが普通に通ってくれている学びの場は無くなってしまっていたかもしれません。毎月の赤字、売上がない、人手不足がその主な原因です。
そしてその「場」の消滅は、そこに通う子供たちだけではなく、そこで働く先生たち、そしてその家族、更には場所を貸してくれているオーナーさんや教材屋さんの売上の消滅にもなります。

世間のイメージで会社や事業の買収は、お金儲けのイメージが強いでしょう。しかし自分の場合は違います。毎月維持するだけで赤字の事業を、出口の見えないまま引き受けているのです。当然周りからは理解されません。
玉子寿司、救急車、バナナのパンツ。理解はされなくても、、、

この先多くの人が困るであろうということがわかっていて、それを解決できる可能性があるなら、「自分が頑張ってみようかな」
そう思ったのが理由です。

池田先生はお金持ちではありません。頑張って働かないと生きていけないし、一緒に働く他の先生たちの生活も守れません。

しかしお金持ちでないと挑戦できないわけではありません。お金持ちではない先生がなぜ会社を大きくしていけるのか、それはお金ではない別の物のおかげかと思います。

それは、「夢と勇気と信用」です。この三つが揃っていれば、自分の信じることに挑戦できるのです。

人生は冒険だ。パパもママも先生も総理大臣も未来のことはわからない。

・夢
目標でもいいです。なりたい自分、理想の社会、目
指したい未来。僕の場合は「立派な会社を作ること」が夢でした。子供の頃から時を超え「立派」の定義は変わっていますが、今も変わらず立派な会社を目指しています。
夢や目標がないと誰もついてこないでしょう。自分の力すら発揮されることはないでしょう。
もし君もすでにイメージしている将来像があるのなら、君の物語はもうスタートしています。

・勇気
勇気のカタチは人それぞれ。でも自分と自分の夢に賭けて、自分自身を挑戦させる勇気。これは意外にあまり多くの人は持っていません。ケンカの強さや口先のうまさなんて必要ないよ。自分を信じる力です。

大人になって社会にでたらいつか部下を持つでしょう。もしくは自分の子供を持つときもくるかもしれません。責任者は部下や子供に精一杯挑戦させ、その失敗の責任をとれなくてはいけません。
しかし自分の失敗すらを怖がる人に、誰かの失敗の責任をとれるでしょうか。失敗を怖がる人は、自分の部下や子供にも失敗させないように行動範囲を狭めてくるでしょう。
周りからはどんなことを言われても、ミスや失敗をしても、自分と自分の夢を最後まで信じてください。

・信用
社会は信用の上に成り立っています。この信用は何かに挑戦するためのチケットです。夢と勇気はそのチケットに申し込むための応募条件にすぎません。
信用とは約束を守ることです。
今までどんなことで頑張ってきたのか、どんな結果を残したのか、将来どんな風に成長していく計画があるのか、そのような実績や計画も信用を生む上で大切です。しかしそのようなキラキラしたものより、決めたこと・決められたことをきちんと守ることを続けることです。

もしきちんとした信用があれば、君と一緒に同じ夢に賭け、挑戦する仲間ができます。もしお金がないのなら銀行が協力してくれます。


これら三つを持っていれば、他の人が無理だということにでも挑戦できます。
先生はいま日本一の教室を作るために挑戦中の身です。毎日一生懸命学ぶ君たちと一緒です。
君たちが高校受験、大学受験、留学や就職で悩むことがあるなら、ぜひ「夢と勇気と信用」を大切に頑張ってください。絶対にうまくいくから。

君の人生、操縦するのは君自身。挑戦のチケットを手に入れよう!
先生からの質問のお返事は以上です。