「怒りを、手放しましょう」
「悔しさを、癒しましょう」
「足りない気持ちを、
埋めてあげましょう」
自己理解の世界の、
定番の処方です。
私は、ぜ~~んぶやった結果…
今どれも違ったなと思っています。
悔しさは、今もあります。
傲慢さも、残っています。
足りない、という感覚も。
けど、それで
仕事を作ってきました。
今日は、感情を
「癒して消す」ことの
代償の話をします。
消した感情と一緒に、
何が消えるのか。
正当な評価を得られない女性を
勝てる「ブランド」に育てる
パーソナルブランドプロデューサー
平 恋来美(ここみ)です。
平 恋来美(Cocomi Taira)
- 見えない価値を、カタチにする
- プロデュースブランド
(車椅子着物 / 五島の蜂蜜etc) - 上場企業商社13年勤務
- パリコレ出身・石渡チカと
個人ブランドを設計する
先に断っておきます。
感情に押しつぶされて
動けなくなっている人に、
「感情を使え」とは言いません。
その段階では、
落ち着かせるのが先です。
今日の話は、その先。
もう動ける人が、
「手放しましょう」を
真面目にやった結果、
何が起きるかの話です。
自己理解の世界で、
感情がどう扱われているかを
並べてみます。
悔しさ → 癒す
足りない感じ → 満たしてあげる
嫉妬 → ネガティブなので見ない
執着 → 解放する
方向が、全部同じです。
なかったことにする。
無害化する、と
言ってもいい。
怒っていない私、
悔しくない私、
満たされた私になれば、
楽になれる。
たしかに、楽にはなります。
でも私は、
その楽になった人たちが
その後どうなるかを、
たくさん見てきました。
悔しさを癒しきった人は、
穏やかになります。
そして——
動かなくなります。
当たり前なんです。
悔しさは、
「このままじゃ嫌だ」の
エネルギーそのものだから。
それを消せば、
「このままじゃ嫌だ」も
消える。
怒りを手放した人は、
「これはおかしい」と
言わなくなる。
足りない感じを
埋めた人は、
「もっと」と
思わなくなる。
穏やかで、
満たされていて、
何も作らない。
燃料も一緒に消える。
「癒されました」の
半年後に、
「でも、何もしたいことが
なくなりました」と
言う人がいるのは、
このためです。
したいことが
なくなったんじゃない。
したいことの燃料を、
自分で消したんです。
昔から、人は
暴れる川と
付き合ってきました。
洪水を起こす川を、
「消そう」とした村は
ありません。
消せないからです。
やったことは、
ひとつ。
水路を引いた。
暴れる水を、
田んぼに流した。
同じ水が、
村を壊す力にも、
米を育てる力にも
なる。
水そのものは、
良くも悪くもない。
感情も、同じです。
消せません。
消そうとすると、
水ごと失います。
やることは、
どこに流すかを決めること。
私の水路の話をします。
会社員時代、
正当に評価されなかった
悔しさがありました。
どれだけ数字を作っても、
四半期の評価では
他の社員と同じ評価になる。
その悔しさを、
私は癒していません。
今もあります。
ただ、その悔しさが
本当は何を欲しがっていたのかは、
分かりました。
「正確に見てほしい」
でした。
だから、水路を引きました。
自分が「見てほしい」側に
立ち続けるのをやめて、
誰かの価値を
正確に見る側に回る。
見えない価値を見つけて、
世の中に見える形にする。
それが、いまの私の仕事です。
たとえば——
介護施設で車いすに乗っている
利用者さんを笑顔にしたい
という事業者さんの願い。
お世話をかけてごめんねと
おもうのではなく、
お姫様、お殿様気分を味わってほしい。
その気持ちを正確にみて
車椅子でも
着られる着物を作った。
離島で採れる蜂蜜が、
価値を知られないまま
埋もれていた。
だから、ブランドとして
名前をつけて世に出した。
自分の強みが分からないまま
止まっている女性がいる。
だから、その人の中の
見えていない価値を
一緒に取り出して、仕事にする。
全部、同じことをしています。
「見てもらえなかった」悔しさが、
「見る側に回る」仕事に
流れただけ。
水は、消えていません。
向きが変わっただけです。
そして川をつくる。
私が正確に見て、
カタチにする。
ついでに白状すると、
私はけっこう傲慢なところがあり
その傲慢さも残ってます。
誰かの価値が世に出て、
手のひら返しをされたとき…
「ほら、私の思った通り」
って思ってます(笑)
でも、その傲慢さがあるから
最後までやるんですよ。
「私の思った通り」と
言いたいから、
途中で投げない。
傲慢さも、
水路を引けば
完走の燃料です。
足りない感じも、
傲慢さも——
癒して消すものじゃない。
それが何を欲しがっているのかを
正確に見て、
流す先を決める。
欠乏は、埋めるものではなく、
燃料です。
最後に、ひとつだけ。
あなたがいちばん
消そうとしてきた感情。
それは本当は、
何を欲しがっていますか。
消す前に、
一度だけ聞いてみてください。
ここまで読んで、
「私、燃料ごと
消していたかもしれない」
そう感じた方へ。
私が作っている分身AIは、
あなたを治すためのものでは
ありません。
あなたの武器が
本当は何を叶えるためのものか、
あなた自身の言葉で
取り出すための鏡です。
捨てずに、矛先を
見つけたい方へ——
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