ホリスティツクという団体をみると、米国ホリスティツク医学協会が1978年設立がもっとも古く、でも古くと言っても30年前ちよっと前ですからあたらしい分野なのですね。。

 現在の構成員は、医師、オステオパシー医、公的資格を持つ医療専門家や医学生を会員として活動して、米国ホリスティツク医学評議会を設置して、ホリスティツクな医療を行う医師の認定試験を実施しています。

 試験は基礎的な三科目として

身体面(環境医学、実践医学、栄養医学)
精神面(心理医学、精神神経免疫学、リラクゼーション及び自律訓練法)
霊性・社会面(社会的な観点からの健康、スピリチュアルの健康)
 があり、他に植物医学、エネルギー医学、マインドボディ医学、生体分子医学、ホメオパシー医学、手技療法医学から選択科目を選び試験を受けます。

 この他にアメリカでは、1989年に医師と補完医療従事者からなる米国ホリスティックヘルス協会や1981年米国ホリスティック看護婦協会が発足しています。

 ただ、日本と違うのは、発足の動きが医療者から出たのてはなく消費者の動きの中でうまれた経緯がありますね。

 イギリスでは、1997年にFIN(統合医療財団)が発足して活動を始め総裁には、チャールズ皇太子が就任しています。ホリスティックという名前ではないのですが、アメリカでの活動より古いとも言われています。英国では、公的な保険制度のNHS(ナチュラル、ヘルス、サービス)が行きずまり、見直しが進むなか国民のNHSの不満の中、公的保険制度の見直しと共に、経費節減の意味で医学と補完療法の統合が検討されています。英国ホリスティック医学協会もあります。英国ホリスティック看護婦協会は、現在は王立看護大学補完療法フォーラムに吸収されています。

 また、興味深いものとして、FINが共催した統合医療に貢献したプロジェクトに賞を出すという動きの中、社会的に認知が深く進んでいます。優勝したのは、ハマースミストラストの傘下の2つの病院で、マッサージ、リフレ、アロマ、絵画療法を行った結果、通常必要な投薬の量を減らせ、結果的に医師から補完医療に送る患者が増え医療費の削減になったのが報告されています。

 英国では、ナショナルトラストを始めとした様々なボランティア活動を始めとした動きが土壌にあり、ゆりかごから墓場までといわれた医療、福祉の先駆的な国ですが、様々な制度の行きずまりから、王室を巻き込んでの運動が特徴なんですね。

 ホント日本も過渡期ですよね。保険制度の崩壊、見直し、医療過誤、代替医療の法制化、統一化、高齢化と少子化・・・本当に今考えなければならない時に来ています。

 日本でも私も入っていますがホリスティック医学協会があります。その動きをみながら、素晴らしい大志を持った人たちにより、大きな動きは確実に加速して進んでいくでしょうが、そんな中で自分サイドで何が出来るのかを考え、リスポンスを軽くして、垣根をとり、地域密着型の、それぞれ地域土壌にあうもの、すぐに消費者の声が届くサッカーでいえば地域のチームを応援し、年齢的段階的に育てていけるようにJリーグのような組織体制もいいのではないかと考えています。