【大工工事】埋め込み棚とその下地 | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す永瀬です。

 

新築工事やリフォーム工事でよく聞く

「下地」

と言う存在。

 

さて、今回は埋め込み棚の下地について。

 

木造在来住宅等の壁の中に

壁厚を利用した奥行12cm程度

小物収納に持ってこいの棚です。

 

可愛い雑貨やお花など飾れる、

ニッチも埋め込み棚の一種です。

 

◆埋め込み棚~施工中~

 

棚などの造作材をつくるとき、

必ず釘やビスで留めますので、

釘の利く「下地」が必要です。

 

表面に張ってある「ボード」には

釘が利きません。

 

「下地」は木材を使うので、

上記画像の右側の「木材(=間柱)」が

埋め込み棚の下地になります。

 

分かりやすく、レントゲンの如く、

壁の中の骨組みをクローズアップ!

 

やじるし“開口”の位置に埋め込み棚をつくるとします

◆「柱」「間柱」が左右の下地を兼ねます

 

やじるし上下にも下地

◆これで四方が下地で囲まれました

 

さあ!これで中に埋め込み棚を設置しても

安心して釘が留められま…

 

やじるし更に下地を支える下地も!

◆下地の下地

 

こうして仕上がってしまうと見えない箇所

重点的に補強が行われます。

 

新築工事の場合は下地位置を考慮した

プランニングも可能ですが、

リフォーム工事では、

「今あるもの」に追っつける事が最重要。

 

また、中の構造や既存の下地などは、

図面と違うことも多々あるため、

実際に開けてみないと分かりません。

 

今回は図面通りでホッとしました。

 

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