雨漏りだ!でも施工会社は廃業。さあ、どうする? | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す建築家、
永瀬絵美です。

昔、棟梁が下請けで大工工事をした
築7年目のお施主様から

「雨漏りで1階の床がビショビショなんです!」

と朝一番でお電話がありました。
お昼過ぎにお伺いしたら、

↓窓枠の上部一帯のクロスに染みが・・・
住まうほど味が出てくる家づくり~湘南茅ケ崎の工務店|ナチュラルハウス湘南


↓窓下のクロスにも半円状の染み
住まうほど味が出てくる家づくり~湘南茅ケ崎の工務店|ナチュラルハウス湘南

住宅を施工した会社には、
雨漏りや構造の欠陥に対して、
10年間無償で修理が、
法的に義務付けられています。


ところが、こちらを施工した会社は
5~6年前に廃業してしまいました。

では、お施主様は自腹を切って
補修しなければならないのでしょうか?


答えは、条件付でNO
です。

条件とは「瑕疵担保保険」に入っているか、
施工会社が保証金を協会に委託している事。

こちらのお施主様は幸い
「瑕疵担保保険」に加入されていたため、
保険金で修理出来る可能性が大です。

施工会社自身で直す場合は、
工事費用の何割か免責があります。
ところが、施工会社が無くなった場合、
工事費用は100%保険金で賄えます。


もし、同じ状況の場合は落胆せずに、
保険会社へ問い合わせてみて下さいね!

信頼出来る工務店がお近くにない場合、
保険会社から紹介してくれる事もあります。
お施主様を守るための保険ですから、
安心して事情をお話すれば大丈夫です!


今日、お施主様にその旨をお話したら
ホッとされていらっしゃいました。

保険会社へ私から事情を説明して、
今度、私たち立会いの元で
専門家に判断を仰ぎます。

勿論、工事はそれからになります。

どうか、お施主様にとって
負担のない方向へなりますように。