いわゆる「ぼっとん便所」という
汲み取り式のトイレがありますね。
下水道が完備されていない地域では、
・キッチン、風呂等の生活排水
⇒側溝等へ放流
⇒河川・海へ
・トイレ汚物
⇒浄化槽へ貯留
⇒浄化槽内の微生物が排水を浄化
⇒側溝等へ放流
⇒河川・海へ
と言う形式が取られておりました。
つまり、トイレ専用の浄化槽なので、
「単独浄化槽」と言います。
※現在は新規に設置する事は出来ません。
↓単独浄化槽の仕組み
![湘南大好き建築家の憧れの湘南ライフ|工務店ナチュラルハウス湘南の社長ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20100204/23/naturalhouse-shonan/78/17/p/o0390022010401360479.png?caw=800)
◆トイレの汚水のみを浄化するので、生活排水は垂れ流しでした。
H13年4月からは法律で、
・キッチン、風呂、トイレ等生活排水全般
⇒浄化槽へ流入
⇒浄化槽内の微生物が排水を浄化
⇒“浄化した水”を側溝又は下水道へ放流
⇒河川・海へ
と言う形式に転換する事を推奨しております。
(新築の場合は義務。確認申請と同時に設置届出をします。)
☆一般住宅の浄化槽設置:価格の目安
・本体材料費:¥272,000~¥400,000
・設置工賃: ¥170,000~¥220,000
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合計 ¥442,000~¥620,000
※設置環境により上下します。
※述べ床面積:130㎡以下、5人槽の場合
つまり、生活排水をまとめて浄化して、
綺麗な水にしてから自然に還します。
これを、「合併浄化槽」と言います。
↓合併浄化槽の仕組み
![湘南大好き建築家の憧れの湘南ライフ|工務店ナチュラルハウス湘南の社長ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20100204/23/naturalhouse-shonan/28/d3/p/o0390023310401360483.png?caw=800)
◆雨水を除く、全ての家庭排水を浄化する優れたシステム
浄化槽の中で水を浄化して、
汲み取りではなく、綺麗な水を放流するので、
水洗トイレの設置もOKなわけです。
合併浄化槽は、水質環境を守る優れた設備ですので、
行政の補助や融資等の制度が実施されています。
☆茅ヶ崎市の補助金・・・5人槽で¥332,000
合併浄化槽を設置したら、放ったらかしで良いのか?
と言いますと、答えは“NO”です。
法律で、「維持管理」と「法定検査」が必要になります。
「維持管理」とは、汚泥やペーパーの汲み取り、
「法定検査」とは、浄化槽本体のメンテナンス、
薬剤の補給、水質検査が該当します。
☆維持管理費の目安
・汚泥抜取り処分費:¥10,000~¥25,000
(年1回以上)
・保守点検費: ¥3,000 ~ ¥4,000
(4ヶ月に1回以上)
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合計(年平均) ¥19,000~¥37,000
以上、上記の話を踏まえて、
汲み取り式トイレ⇒洋式トイレへの改修工事
の話をします。
☆画像:市川市HP「単独処理浄化槽と合併処理浄化槽との違い」 より