まだ口もマメらぬ幼い頃より、私はカトリック系の保育園に通っていましたので、
中庭の白いマリア像に語りかけ、
礼拝堂で、手合わせ、頭を垂れ、膝をついて長い祈りの間、目を閉じて耳をすます事などを知っていました。
卒園の時いただいたマリア様のメダイを今も大事に持っています。
祈りの言葉を刻んだシルバー製のマリア様のメダイは、首に掛かったまま、レントゲン撮影の時以外、外すことはありません^^
(後にそれが『奇跡のマリア』と呼ばれることを知り、アクセサリーとして流行るとは思いもしませんでしたが(笑))
さて、先生(小母ちゃん)に数珠と経を頂いた時のことです。
助けてくれるよ、といただいたものの、正直、ちょっと戸惑いました。
宗教が違う??というか、私なんかが持っていいのかしら?というような気がしたもので・・・。(20代の頃は、数珠に触れる機会もありませんでした)
けれど、その反面、自分にはとても必要な気もしましたし、
第一なにも知らないのにあれこれ言うのは、私の性分ではないのです(笑)
元々知りたがりな私は、まず一番馴染みの無かった般若心経について書かれている本を読み漁りました(笑)
文字に意味があるとか、内容に意味があるとか、音そのものに力があるとか、
それこそ様々でしたが、どれも面白く夢中になって読みました。
それを皮切りに、仏教系のことを書いてある本、密教系の話などを読み、
日本の神様の本を読み、それから仏像に興味を持ち、その間中 写経をし、写仏をし・・・。
あっという間に2年程経ちました。
最期にもう一度、聖書を読んでいた時、不意に私の中にひとつの言葉が聞こえました。
「 みんな いっしょ 」
・・・あぁ、そうか おおもとは 同じなんだ。
どうにかして 伝えようとしてくれてるんだ。
うまくいえませんが、言葉にするとそんな感じを持ちました。
そう思った時、私の中でポンと何かが弾けたような、詰まりがスカッとなくなったような、
なんともまっすぐ筋が通ったような・・・。
そうですね、気分としたら、重い鼻づまりがいきなり抜けたような(笑)
そうとうスッキリした気分で、私なりの納得をしたのです。
それ以来、
私は、首にマリア様と十字架を掛け、水晶の念珠を左手首に、
天に祈り、空に感謝し、ピンチの時には般若心経を唱える不思議なスタイルとなりました。
(※今回のお話はなにか特定の宗教をさした話ではありません。あくまでも、私個人の感覚のお話です。ご容赦くださいませ。)