思い返せば約7年前……。
我々は四国八十八ヶ所の遍路旅に挑戦し無事結願することができた。
前回のお遍路旅についてはここにリンクを貼っておくことにしよう。
その時、なぜ回ろうと思ったのか。それは四国をお遍路することで何か変われるような気がしたからだ。
実際お遍路後の7年間はとてもとても充実した日々を送っていた。
しかし2023年、その素晴らしき日々が終わり、人生の転換期となった。
その節目として再度相棒こと「てっちゃん」とまた四国お遍路に行きたいと思う。
相棒と共に挑む2度目の四国お遍路旅。ここに記していきたい。
とまあたいそうな前置きはさておき、待望の四国お遍路旅!
当ブログでゆるーくまっったりやっていきたいと思いますのでお付き合い頂けたらと思います。
さて来たる3月4日。15:00
我々は埼玉県より東京湾からフェリーにて徳島県を向かった。
さきたまは土曜日ということもありかなり渋滞していた。フェリーの出発時刻は19:30。
余裕に思えたタイムスケジュールであったが、なぜだか2人とも焦りを感じていた。
そして気づく……。
ホ「ん? これ間に合わないんじゃね?」
て「間に合わなかったら新東名乗ってでも行ってやるぞ」
新東名高速道路は我々の中では通称『天下一武闘会』と呼んでいる。
全国からスピードを競う猛者たちが集うとんでもない道路だからだ。
焦った2人は埼玉の与野から首都高に乗りなんとか東京湾有明に到着することができた。
フェリー乗り場到着18:30。
ようやくフェリー乗り場に着くも、乗船口や受付の場所が不親切すぎて分からず、
受付は無人となっておりおそらくスタッフは定時で帰ったのだろうと2人で話していると、
乗船の呼び出しがかかり無事車をフェリーへと乗せることができた。
そこから地獄の18時間フェリー耐久が始まった。。。
船内に入るとまずインフォメーションがあるエントランスがあり、
そこには「フェリー飯」と呼ばれる自販機(割高)があったのだが、そこまではまだ良かった。
そのエントランス中央にでっかい「いいちこ」を置いた中年集団がすでに大宴会を始めていたのである。
これがマジでうるさい。笑い声が深夜までフェリー船内に響きわたるのである。
特に衝撃的だったのは生の豚バラ肉を持ち込みレンジ対応鍋に入れて鍋を食べていたことだ。
フェリーガチ勢恐ろしい……。
我々の部屋は個室となっておりそれが唯一の救いであった。ありがとうてっちゃん。
早速自販機でビールを買った2人はそのままデッキに上がり、フェリーの出航と夜のゲートブリッジの夜景を見る。
その後は大浴場(海上からの夜景が見れて最高だった)に入りハイボールを(200円)飲み、床についた。
問題はここからだったのである。
床についたのは良いものの、フェリーの振動がまるで太鼓の達人のようにベッドを揺らすのである。
そしてそのリズムが何かに似ていたのである。
それはドラゴンボールの次回予告BGMにそっくりだったのだ。
そこからというものの2人はドラゴンボールのBGMの虜になってしまい、ずっと界王様のモノマネをしてゲラゲラと笑っていたのである(酔いも疲れもあり笑いの沸点が低いのは許して頂きたい)
私はというと深夜3時くらいまで寝付けなかった。
フェリー飯はかつおと塩ホルモン?あと画像はないけど冷凍うどん。
長い長い航海と永遠に続くような暇が四国遍路旅の始まりであった…
こりゃやっべぇぞ(悟空)
第2夜に続く
【アナザービューてっちゃんレポート】
3/4
ついにこの日が来た。
以前"セローおじさん"ことホリさんと命懸けで成し遂げた四国お遍路旅を7年の時を経て再び敢行しようというわけだ。
2回目だから。必要なものと、逆に、持っていってもどうせ使わないもの、なんとなく分かってる。ホテル泊をメインとしつつキャンプも想定しコンパクトにパッキング完了。スズキ・ジムニーの荷室にはまだだいぶ余裕がありそうだ。
埼玉から東京・有明のフェリー乗り場まで下道で2時間ほど。十分過ぎるほど時間に余裕を持ってホリさん宅までお迎えにあがり、いよいよ本格的に旅がスタートした。
旅にトラブルはつきもの。
早速想定外のことになった。
土曜日だからか、市街地のあちこちで渋滞が起きていた。大丈夫、そんな事もあろうかと時間に余裕を持って行動している…筈だったのだが、あまりにも進まない。だんだん気持ちも焦ってきて途中から高速道路を使うルートに切り替えた。
首都高嫌いなんや。分岐と合流が激しいので走り慣れていない私にとってはナビの案内が必須なのだが、そのナビに集中するほど運転への注意が疎かになり尚更に危ない。
でも、多少無理してでも高速を使ったのは結果的に大正解だった。ターミナルに到着したのはフェリー出航までまもなくのタイミングだった。

予めwebでフェリーの予約をしていて良かった!秒で受付を済ませ、乗船!

船の中にエレベーター。
デカいですねー。
ちなみに船の名前は「しまんと」
…好き…。

今回奮発して個室を予約した。
我々の部屋はどこですか?

思ったより狭い!
けど野郎2人の寝床にしては上等すぎる。
テレビもあるよ。つまらん番組しかやってないけど。

とりあえずハイボールの図。
ロビー的な広いスペースに他の乗客も集まって各々勝手に過ごしてます。
大量の酒を持ち込んでるヤバい奴ら、じゃなくてベテラン勢もおりました。

せっかくだし、デッキに上がってカンパイ!
昼間かなーり暖かったのに…海風はちべたい。
ずーっといると風邪ひくで。

ホリさんから差し入れてもらったサンドイッチ。潰れちゃったけど美味かったです。こちらが本日の夕食です。
はじめは船の揺れをあまり感じなかったが、出航してだいぶ経つとブルブルっとした微振動と身体が傾くような大きな揺れを感じるようになった。沖に出るとそういうもんなのか…?
個室に備え付けられた狭い2段ベッドの上で横になり、しばらく自分が海の上にいる感覚を味わった。
船の軋む音が響き渡る。「こりゃ寝れないかもな」と諦めていたが、慣れてしまえば心地よく感じた。気付いたら眠りについていた。
第1夜 完