4.メチオニン

 主な働き

    ・硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、アレルギーを誘因するヒスタミンの濃度を下げる役割

     があります。

 

    ・含硫アミノ酸としては他にシスチンやシステイン、タウリンなどがあります。

 

    ・特に飲酒や食生活が乱れて体がだるい、肝臓が疲れ気味の人は積極的に摂取してく

     ださい。

  

    ・非必須アミノ酸セリンと共に、非必須アミノ酸シルティンを合成するという重要な働きも

     担っています。

 

    ・過剰摂取は悪心、嘔吐、めまい、低血圧、興奮といった副作用が起きる場合があるよ

     うです。

 

主な効果や効能:

     ・アレルギー症状を緩和する(ヒスタミンの濃度を下げる)

     ・肝機能改善(毒素や老廃物の排除や代謝を促進)

     ・うつや統合失調症を改善(神経伝達物質の材料)

     ・老化防止(抗酸化作用のあるセレンを運ぶ)

     ・薄毛予防(毛髪の健康維持機能)

 

多く含む食材:

     ・肉類(牛肉・羊肉・鶏肉・レバー etc)

     ・魚介類(カツオ、マグロの赤身 etc)

     ・乳製品(牛乳・チーズ etc)

     ・大豆製品(豆腐や納豆 etc)

     ・ナッツ類、全粒小麦etc

     ・摂取量の目安は、1日当たり体重1kgに対して15mgとなっています。

 

 

5.トレオニン(スレオニン)

 主な働き

     ・体内で新しく細胞を作ったり、コラーゲンの材料となったり、身体機能が正常に

               成長するようよう働きかける大切な成分です。

 

       ・成長促進作用や、肝臓に脂肪を蓄積する役割があり、不足すると、食欲不振の原

      因になったり、貧血を起こしやすくなります。

 

     ・日本人が不足がちなアミノ酸ですので、含有している食品を積極的に摂取する必要

      があります。

 

主な効果や効能:

     ・肝脂肪を予防する(肝臓の代謝促進)

     ・胃炎を改善する(胃酸の分泌バランス調整)

     ・美肌を保つ(体内でコラーゲンを合成)

     ・髪の毛を保湿する(ケラチンの材料)

     ・成長促進作用(成長と新陳代謝促進)

 

多く含む食材:

     ・肉類(鶏肉、七面鳥、豚肉etc)

     ・魚介類(かつお、かつお加工品・かつお節、鮭、クロマグロ、しらす干しetc)

     ・大豆製品(大豆、きな粉etc)

     ・鶏卵、スキムミルク、粟、さつまいも、ゼラチン etc

     ・摂取量の目安は、1日当たり体重1kgに対して15mgとなっています。

 

6.リジン(リシン)

 主な働き

    ・頭がボンヤリとしたり、スッキリしない方は不足している可能性があります。

 

    ・身体の組織の修復や成長、後退、ホルモン、酵素の合成などに関っており、不足する

     と、疲れやすくなったり集中力がなくなります

 

    ・過剰に摂取すると、胃痛や下痢などを起こすこともあります。

 

    ・細菌やウイルスに対する抗体をつくリ免疫力をあげたりホルモンを産出して受精率

     を高めます

 

    ・口唇ヘルペスなどを予防したり、脳卒中の発症を抑制する作用があるとされます。

 

    ・日本人が不足がちなアミノ酸ですので、含有している食品を積極的に摂取する必要

      があります。

 

主な効果や効能:

     ・集中力を高める(ブドウ糖の代謝)

     ・疲労回復を促す(タンパク質の吸収)

     ・肝機能を高める(リパーゼ活発にして、脂肪酸の利用を促進)

     ・ヘルペスを予防、改善する(ウイルス感染を予防)

     ・脳卒中の発生を抑制する(血圧を下げる)

     ・薄毛や抜け毛防止

 

多く含む食材:

     ・肉類(鶏胸肉、牛や豚ロース肉・クジラ赤身etc)

     ・魚介類(サワラ、サバ、鰹節、しらす干し、筋子、マグロ赤身、鰹、鰤etc)

     ・乳製品(チーズ類・ヨーグルト・牛乳etc)

     ・大豆製品(湯葉・大豆・きな粉・小豆・そら豆・えんどう豆、高野豆腐、納豆etc)

     ・小麦胚芽、オートミール、そば、黒酢 etc

     ・摂取量の目安は、1日当たり体重1kgに対して30mgとなっています。