「本葛(ほんくず)」

 

和菓子の葛餅などで馴染みがあるかもしれませんが、実はこの本葛、体に溜まった不要なものを外に出す「デトックス」の観点から拝見しますと、もの凄く優秀な食材なのです。

 

本葛が持つ素晴らしいメリットと、

私たちが普段何気なく口にしている「甘み」の選び方が、いかに体のデトックス機能を左右するかというお話。

 

選ぶなら裏面をチェック!「純度100%」をお勧めする理由

まず最初にお伝えしたい、大切なポイント。

スーパーの製菓コーナーなどに並んでいる、安価な「葛粉」のパッケージ裏(原材料名)をよくご覧になってみてください。

 

実は多くのものに「じゃがいも澱粉(片栗粉)」や「さつまいも澱粉」がブレンドされています。

 

デトックスや健康効果を期待する場合は、裏面に「本くず粉」とだけ書かれた、不純物のない『純度100%の本葛』を選ぶことが大前提となります。

 

わざわざ高価な本物を選ぶのには、次のような素晴らしい理由があるからです。

 

冷めても「とろみ」が消えず、腸をしっかり守る

じゃがいも澱粉などでつけた「とろみ」は、冷めたり、口の中の唾液に触れたりすると、

サラサラの液体に戻ってしまいがちです。

 

一方、純度100%の本葛は分子の結合が非常に強いため、冷めても、胃腸に入っても、

しっかりとした「とろみ」が持続して粘膜を優しく守り続けてくれます。

 

 薬効成分の濃度が違います

体を芯から温めて血流を良くし、肝臓や腎臓の解毒を助けてくれる「葛イソフラボン」は、当然ながら葛の根にしか含ま

れていません。

他の澱粉で薄められたものでは、せっかくの解毒サポート効果が和らいでしまいます。

 

昔ながらの職人さんが、冬の冷たい水で何度も晒して作る100%の本葛は、全体のわずか10%ほどしか採れない大変貴重なものです。

 

 

「本葛」が体のゴミ出し機能を最大化する

人間の体の中で、最大のデトックスルートはどこだと思われますか?

全体の約75%が「便」、約20%が「尿」です。

つまり、デトックスを成功させる最大の鍵は「腸内環境を整えること」と「血流を良くすること」にあります。

 

 

 腸のバリア機能を守る

本葛の優しいとろみは、荒れた胃腸の粘膜に薄い膜を張って保護してくれます。

腸壁が綺麗に整うことで、便として排出しようとした有害物質が再び体に再吸収されるのを防いでくれます。

 

 解毒臓器をフル稼働させる

血管を広げて血流が良くなることで、解毒の要である「肝臓」や、

ろ過装置である「腎臓」のパフォーマンスがグッと引き上がります。

 

本葛自体が魔法のように毒素を消し去るわけではありませんが、

「体が自力でゴミ出しをするための換気扇を回し、排水口の詰まりを大掃除してくれる食材」として、

これ以上ないほど優秀なのです。

 

 

 

「ストレートな吸収」がもたらす血糖値の乱高下

 

アツアツの葛湯は、甘みをつけて飲むとホッとして本当に美味しいですが、

 

白砂糖や人工甘味料が体に大きな負担をかける最大の理由は、胃腸に入った瞬間に、何のブレーキもなく「ストレートにハイスピードで吸収」されてしまうことにあります。

 

自然界の食べ物(果物やイモ類など)であれば、食物繊維やミネラルが「ブレーキ」の役割を果たしてくれるため、

糖分は体にゆっくりと時間をかけて吸収されます。

 

しかし、精製された白砂糖にはそのブレーキがありません。

ストレートに一瞬で吸収されると、体の中では「血糖値の激しい乱高下(ジェットコースター現象)」が引き起こされます。 

 

急上昇

 飲んですぐに血糖値が跳ね上がります。

 

脳は一時的にエネルギーに満ちて、

高揚感や満足感を覚えます。

 

 インスリンの大量分泌

 体は「この急激な上昇は危険だ」と判断し、

血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンを慌てて大量に分泌します。

 

急降下

インスリンが出すぎた結果、今度は血糖値が安全基準を通り過ぎてガクンと下がりすぎてしまいます(低血糖状態)。

一気に急降下したときに、「激しい眠気」「イライラ」「ガクッとくる疲労感」「集中力の低下」が起こりやすくなります。

 

そして脳が「エネルギーが足りない」と錯覚を起こし、「またすぐにあのストレートな甘みが欲しい!」という、不自然な食欲(中毒性)を生み出してしまうのです。

 

せっかく本葛で自律神経を整えて体をリラックスさせようとしても、

甘味料がストレートに吸収されて心身が乱高下してしまっては、本来の良さが活かされなくなってしまいます。

 

美味しいけれど…「白砂糖」がデトックスの足かせになる訳

さらに白砂糖は、サトウキビ本来のビタミンやミネラルが完全に削ぎ落とされた「純粋な糖質の塊」であるため、もう一つの深刻な問題を引き起こします。

 

それは、糖質を代謝するために、体の中に貯金されている「ビタミンB1」や「カルシウム」、そして「マグネシウム」といった貴重なミネラルを大量に消費してしまうことです。

 

特にマグネシウムが枯渇すると、

 腸の水分が失われて便秘になりやすくなる(デトックスがストップ!)

 血管や筋肉がギューッとこわばって血流が悪くなる(冷えやコリの原因に)

という、デトックスにとっては大いなるブレーキがかかってしまいます。

さらに、白砂糖は腸内の悪玉菌の大好物でもあるため、腸内環境を荒らす原因にもなってしまいます。

 

「人工甘味料ならセーフ」という罠

「では、カロリーゼロの人工甘味料ならミネラルも消費しないし良いのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、ここに現代の大きな罠があります。

 

人工甘味料(アスパルテームやスクラロースなど)は、自然界に存在しない化学合成物質です。

これらが腸に届くと、腸内細菌のバランスを激しく破壊し、善玉菌を減らしてしまうことが近年の研究で分かっています。

腸内環境が乱れてしまえば、当然デトックスどころではありません。

 

さらに、体にとっては「栄養にならない異物」であるため、本来なら他の毒素を追い出すために使いたかった肝臓や腎臓のキャパシティが、人工甘味料の解毒処理だけで無駄に消費されてしまうのです。

 

体は「不自然なもの」を嫌います

 白砂糖は、体の栄養貯金を奪って代謝を狂わせる。

 人工甘味料は、腸内を痛めつけ、余計な解毒の手間を増やす。

 

こうして見ると、どちらも体の中から綺麗になりたい時には、少し避けたい存在ですよね。

 

もし葛湯に甘みをつけたい時は、カロリーゼロの魔法に頼るのではなく、「黒糖」や「本みりん(加熱してアルコールを飛ばしたもの)」「ハチミツ」など、

自然のままの姿でミネラルというブレーキが一緒に含まれているものを選ぶのがベストです。

黒糖なら、代謝に必要なマグネシウムも最初から自分で持っています。

 

ほんの少しの「お塩」と「すりおろし生姜」を添えて、伝統的な本物の葛湯で、

冬ではないこの時期でも

お腹の中からじんわり温まるデトックスタイムを作ってみるのも良いかもしれません。