星が砕けて、太陽が顔を出す。
それを見て、月が星にキスをして、粉々の光をはじけさせ、虹を作る。
その虹を滑って降りるんだ。
くるくる、キラキラ、君の周りで光ってる。
聞こえるでしょう?その、楽しい音。
懐かしくて、君はきっと口ずさみたくなる。
雲の冷たさを感じながら、星くずが砂みたいに空に流れる。
レモンシャーベットみたいな、甘くて酸っぱい冷たい、小さな氷のかけらたちが、のどを流れてく。
空気の泡が、魚みたいに、僕の髪の中をかき分けて、空へと昇っていく。
僕は、あまりの気持ち良さに、微笑みながら目を閉じる。
僕たちは、いつから分かれちゃったんだろう。
ずっと昔は1つで、本当はきっと今も1つ。
僕は君をこんなに感じてるけど、君は分からない。
それでも、君と僕はこんなにも1つ。
小さな、牢屋に閉じ込められてしまった。
光が、かすかに入る牢屋の中で、そこが世界の全てと、いつから信じてる?
昔持ってた自由を、すっかり忘れて。
君が望んだんだろうか?
どうしてなの?いつから自分の感覚が信じれなくなったの?
あんなに確かだったのに。
いつから、神じゃなくなったの?自分が宇宙だったのに。
僕も分からないよ、
どうして、息ができないんだろう。水の中にいるわけでもないのに。
陸と、水と、空と、雲と、太陽と、宇宙と、全てが一つになれたら―------。
世界が、星と、虹と、虫と、花と、人魚で溢れたら・・・。